「簿記1級は独学で合格できるのか」
「簿記1級の難易度は?」
「どうやって勉強すればいい?」
そんなお悩みにお答えしていきます。
どうすれば簿記1級に独学で合格できるのか、気になっていませんか?
難関資格ですが独学で頑張りたいですよね。
そこで、この記事では
- 簿記1級について
- 簿記1級の独学勉強ステップ
- 簿記1級の独学おすすめ参考書
- 簿記1級を独学する際の注意点
- 簿記1級は独学より通信講座がおすすめ
と、簿記1級を独学する上で知っておくべきことを解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、簿記1級の学習を始めてみてください!
Contents
簿記1級は独学で合格できる!どのような試験かサクッと解説
簿記1級はとても難易度が高く、経営管理のプロや会計のスペシャリストと言われています。
企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行う知識が必要なため、非常に高いレベルとなっています。
民間資格ですが合格者数は少なく、希少価値が高い資格です。
公認会計士や税理士などの国家資格への登竜門として、受験する方も少なくありません。
独学では合格できないと思われがちですが、勉強法を押さえておけば可能性はあるでしょう。
しかし、簿記2級までの学習が難しすぎると感じた方は、独学ではなく講座を利用するのがおすすめです。
簿記1級の独学の勉強方法4ステップ
簿記1級を独学で勉強するには、どうすればいいのでしょうか?
簿記1級の独学勉強方法について解説します。
- 全体のスケジュールを決める
- 参考書で基礎知識を習得する
- 問題集で理解度の確認
- 過去問でアウトプット
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.全体のスケジュールを決める
勉強に取り掛かる前に、スケジュールを決めましょう。
何となくで学習を始めてしまうと、想像以上に時間がかかってしまい試験に間に合わないということになりかねません。
平均勉強時間は500〜1,000時間とされており、習熟度によって異なります。1日に何時間勉強するか、何ヶ月かけて勉強するか逆算して考えましょう。
例えば1,000時間学習する場合は、毎日3時間勉強をしても約10ヶ月かかる計算になります。
スケジュールを立てる上で重要なことは、アウトプット重視の計画にすることです。インプット期間は全体の1/3、アウトプット期間は全体の2/3に設定するのがおすすめ。
また、簿記の知識がない方は2・3級の学習もスケジュールに入れておくと、理解がしやすく効率がよいです。
長期間の学習になるので苦しすぎる勉強はせず、余裕をもって継続できる計画を立てましょう。
2.参考書で基礎知識を習得する
まずは簿記1級の知識をインプットします。参考書を使って学習しますが、自分に合ったテキストを選ぶことが重要です。
それぞれ色味や図の多さ、解説の書かれ方が違いますので、実際に本屋で確認してみてください。
また、初期段階では難しすぎる勉強を控えましょう。問題が解けずに、苦手意識を持ったり挫折してしまったりと悪影響を与えます。
参考書を流し読みする程度で進めていき、分からないところがあっても進めていきましょう。
簿記1級はとても範囲が広いので、インプットでは出題範囲をざっくり把握する程度で良いです。
理解できていないと感じる論点については、2級のテキストで確認し直しましょう。
インプットの際には、テキストに直接書き込んでカスタマイズしたり、ミスノートを作ったりすることで学習効率が高まります。
自分にあったテキストとインプット方法を実践して、学習に集中しましょう。
詳しいノートの使い方については関連記事「【実践版】簿記におすすめの目的別ノート5選!同じミスを繰り返さないためのコツとは」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【実践版】簿記におすすめの目的別ノート5選!同じミスを繰り返さないためのコツとは3.問題集で理解度の確認
インプットを終えたら、問題集で理解度を確認していきます。
問題をただ暗記するのではなく、理解して解答できるようにしましょう。
1級の試験では深い知識が問われるので、何となくでは合格できない試験です。分からない問題は参考書に戻って確認し、苦手分野を克服していきましょう。
また、頻出論点は確実に解けるように学習を進めていきます。試験問題の頻出論点以外で得点を落とす人が非常に多いので、理解できれば合格に確実に近づけます。
問題集の学習では、迷わずさらりと問題が解けるレベルになれば大丈夫でしょう。
4.過去問でアウトプット
直前期までには必ず問題集まで終わらせ、最後に過去問でアウトプットします。
たくさんの過去問を解いて出題の傾向を読み取り、解き方のパターンを見つけていきましょう。
完全に腹落ちするまで何周も繰り返します。
過去問を解きながら自分なりの時間配分や、解く順番を決めておくと試験本番で役立ちます。
試験本番でも学習中と同じリズムで問題を解けるため、焦らずに回答可能です。
また、アウトプットは過去問だけで足りるので、予想問題集は使わないでもOK。
予想問題集は必要以上に難しい作りになっているため、モチベーション低下や必要のない学習になり効率が悪いです。
基礎力を身に着け、過去問を確実に解けるようにすれば、十分に合格は目指せるでしょう。
簿記1級の独学おすすめ参考書
簿記1級を独学で勉強する際に、おすすめの参考書を紹介します。
出題範囲が広いため1冊ではなく、複数巻で構成されているので全て入手しましょう。
- 合格テキスト日商簿記1級
- みんなが欲しかった簿記の教科書 日商簿記1級
- サクッとうかる日商1級 テキスト
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.合格テキスト日商簿記1級
タイトル | ・合格テキスト 日商簿記1級 商業簿記・会計学 (1) Ver.17.0 (よくわかる簿記シリーズ) ・合格テキスト日商簿記1級 工業簿記・原価計算 (1) Ver.7.0 (よくわかる簿記シリーズ) |
価格 | 各2,310円(税込) |
出版年度 | ・2021/11/18 ・2019/11/13 |
出版社 | TAC出版 |
特徴 | ・「商業簿記・会計学」「工業簿記・原価計算」の2種類に分かれている ・それぞれ3巻ずつあり計6冊 |
市販されている日商簿記1級の参考書の中で、最も内容が豊富で網羅的なテキスト。
全ての知識を知りしっかり学習したい人におすすめです。図解や表が豊富なので、学習内容の理解がしやすいでしょう。
ボリュームがあるので、サブ教材として使うのも良いかもしれませんね。
2. みんなが欲しかった簿記の教科書 日商簿記1級
タイトル | ・簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学 (1) 損益会計・資産会計編 第9版 (みんなが欲しかった! シリーズ) 単行本(ソフトカバー) ・簿記の問題集 日商1級 工業簿記・原価計算 (1) 費目別計算・個別原価計算編 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ) |
価格 | ・各1,760円(税込) ・各1,540円(税込) |
出版年度 | ・2021/11/18 ・2019/11/20 |
出版社 | TAC出版 |
特徴 | ・「商業簿記・会計学」と「工業簿記・原価計算」の2種類に分かれている ・それぞれ3巻ずつあり計6冊 ・豊富な図解 |
フルカラーで見やすく、サイズが小さめなので持ち運びがしやすいです。
独学で受験生がつまずきそうなポイントを、身近な例を使って解説されているのは嬉しいですよね。
簿記をざっくり理解したい人におすすめです。
PDFダウンロードでスマホ学習ができるので、通勤通学などスキマ時間を利用して勉強を進められるでしょう。
3.サクッとうかる日商1級 テキスト
タイトル | ・サクッとうかる日商1級 商業簿記・会計学 トレーニング 基礎編1 ・サクッとうかる日商1級 工業簿記・原価計算 基礎編1 トレーニング |
価格 | 各1,980円(税込) |
出版年度 | ・2018/9/26 ・2018/10/24 |
出版社 | ネットスクール |
特徴 | ・商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算の2種類に分かれている ・基礎編2巻、完成編1巻 ・短期間でマスターすることを目的としたテキスト |
効率的に確実に知識を身につけられるようなテキスト。イラストや図が多く、シンプルでわかりやすいです。
合格のために簡略化しすぎている部分もあるので、網羅的なテキストに比べますが、少し物足りないと感じる方もいるかもしれません。
すべてを細かく勉強したい方ではなく、さらりと読みやすく端的に学習したい方におすすめです。
サクッとうかる日商1級工業簿記・原価計算 /ネットスク-ル/ネットスクール
簿記1級を独学する際の注意点
簿記1級を独学するのは難しいため、注意したいポイントがいくつかあります。
- 勉強時間をしっかり確保する
- 周りの受験生に勝たなければならない
- 苦手分野を作らない
- 複雑な試験内容に対応する
それぞれ解説していきます。
1.勉強時間をきちんと確保する
簿記1級は試験範囲が広く、簿記3級や2級と比べて科目が増えます。
テキストだと8〜10冊ほどあるため、最低限の勉強時間は必ず確保しましょう。
時間がない場合は朝活したり残業を減らしたりと、工夫して学習に取り組む必要があります。
習熟度によって学習時間は異なりますが、独学すると通信講座で勉強するより倍以上かかります。
合格のために毎日3〜4時間の学習時間を、確保できるようにしましょう。
2.周りの受験生に勝たなければならない
簿記1級は相対評価なので、合格するには周りの受験生に勝たなければなりません。
税理士や公認会計士を目指す人が受けているのでレベルが非常に高いです。激戦の中で勝ち抜くつもりで学習しましょう。
また、難問を得点するだけでなく、基本問題も落とせません。1級の試験では多くの受験生が解けた問題は配点が高くなるからです。
基本問題は確実に得点できるように学習しましょう。
3.苦手分野を作らない
簿記1級では足切り制度があります。100点満点中70点以上で各科目40%以上が合格基準です。
1つでも捨て科目があると合格は難しいので、どの分野でも得点できるようにしましょう。
4.複雑な試験内容に対応する
簿記1級には難しい論点があります。
問題の取捨選択をして、確実に得点できるものから順に解いていくなど自分に合った解き方を身につけましょう。
時間配分も重要なので、とにかく手を動かして問題演習するのが重要です。
何となくでは合格できないのでしっかりと対策して臨みましょう。
簿記1級は独学より通信講座がおすすめ
簿記1級を独学するのはハードルが高いと感じる方は通信講座を使いましょう。
- スタディング
- クレアール
- プロ簿記講座
それぞれ1つずつ見ていきます。
1.スタディング
スタディングは、簿記学習が全てスマホで完結します。スキマ時間に勉強できるので忙しい社会人におすすめです。適切な学習フローで学べるので、効率よく進めていけるでしょう。
キャンペーンやクーポンがある場合があるので、随時チェックしてみてください。
スタディングについての詳しい解説は、関連記事「【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】」にて紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください!
【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】2.クレアール
クレアールは非常識合格法という独自の学習方法が特徴的です。出題傾向の高い部分を重点的に学習し、最短距離で合格を狙えるカリキュラムになっています。回数無制限で毎日質問できるので、手厚いサポートを受けたい人におすすめです。
時期によって割引が行われており、試験までの日数が長いと安い価格で受講できます。
クレアールについての詳しい解説は関連記事「【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介3.プロ簿記講座
プロ簿記は簿記1級専門の講座で、本質的な理解を助けてくれる講座です。
自宅でライブ講義が受けられます。24時間視聴可能なオンデマンド講義もあるので、自分のスケジュールで受講可能です。
質問掲示板で質問ができるので、学習に不安のある方も安心して勉強を進められるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、簿記1級の学習を始めてみてください!