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【ステップアップ】簿記2級を取ったら!次に税理士試験・簿記論に取り組むべき理由5選

「簿記2級を取った後どうしよう?」
「簿記2級から税理士を目指せる?」
「簿記論は難しい?」

そんなお悩みにお答えしていきます。

簿記2級に合格した後は、簿記1級など目指す資格の幅が広がりますよね。

そのなかでも、税理士試験が気になるものの、どこから手を付ければ良いか悩んでいませんか?

そこで、この記事では

  • 簿記2級の次に取るべき資格
  • 税理士がおすすめな理由5選
  • 税理士試験の簿記論について
  • 簿記2級と簿記論の難易度と違い
  • 簿記2級から簿記論を取得する上での心得
  • 税理士試験を独学すべきでない理由
  • おすすめの税理士試験講座 

と、簿記2級を取得後のステップアップについて解説していきます。

ぜひ、この記事を参考に税理士試験を目指してみてください!

簿記2級の次に取るべき資格3選

簿記2級を取得すると、キャリアに繋がる資格を目指せるようになります。

しかし、どの資格を取ればいいか、迷っている方も多いのではないでしょうか?

こちらでは、おすすめな3つの資格について解説していきます。

  1. 簿記1級
  2. 税理士
  3. FP(ファイナンシャルプランナー)

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.簿記1級

簿記1級では、極めて高度な企業会計についての知識が求められます。

そのため、日商簿記1級の合格率は毎年8~13%程度。簿記3級の合格率は50%前後、簿記2級は20%前後なので、圧倒的に難しい試験であることがわかります

簿記1級の試験科目は、以下の4科目です。

  • 商業簿記
  • 工業簿記
  • 会計学
  • 原価計算

商業簿記と工業簿記は、2級と比較するとかなり広い範囲を網羅した問題です。

難解な理論や、より深い理解を求められるため難易度は上がります。公認会計士を目指したい方や、経理に特化したい方におすすめの資格です。

2.税理士

税理士になるためには、税理士試験を受けなければいけません。

税理士試験は「簿記論」と「財務諸表論」という必修科目があり、日商簿記2級と関連性が高いです。

簿記論の内容のうち、簿記2級までで50~60%学習済みと言われています。残りの40~50%を勉強すれば合格できるでしょう。

工業簿記の知識は簿記2級で足りるレベルなので、新たに知識を入れ込む必要はありません。商業簿記を完璧にすることが求められます。

簿記1級とは試験範囲が9割重なるため、税理士を目指す方は簿記1級は受けないで簿記論から学習したほうがいいでしょう。

3.FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、個人の将来的な目標を達成するために、資金計画を立て、アドバイスを行いサポートする人のことです。

資金づくりや資産形成の手段として、金融商品を活用することが多く、様々な知識を使ってより良いプランを提案しなければいけません。

試験では、以下のようなお金に関した幅広い問題が出題されます。

  • 公的年金
  • 社会保険
  • 金融商品
  • 税制

個人相手に仕事をしたい方や、一般教養のレベルを上げたい方におすすめです。

FPについては、関連記事「【経験者が語る】簿記とFPはどちらも取得するのがおすすめ!ダブルライセンスのメリットと資格の違いを解説」で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください!

【経験者が語る】簿記とFPはどちらも取得するのがおすすめ!ダブルライセンスのメリットと資格の違いを解説

簿記2級学習者に税理士がおすすめな理由

簿記2級を取得すると目指す道がいくつかあると説明しましたが、この記事では税理士試験に絞って解説します。

税理士試験がおすすめな理由は、以下の5つです。

  1. 同じ簿記だから勉強しやすい
  2. 学習済みが多い
  3. 国家資格で独占業務を持つ
  4. 就職・転職に有利
  5. 働き方の選択肢が広がる

それぞれ、1つずつ見ていきましょう。

1.同じ簿記だから勉強しやすい

税理士になるために必要な試験のうち「簿記論」と「財務諸表論」 はまさに簿記です。

これまでに学習した商業簿記や工業簿記の応用問題が出題されるので、すんなりと学習をスタートできます

資格勉強は、取っ掛かりやすさが肝心です。アドバンテージがあることは、とても大きいでしょう。

2.学習済みが多い

先ほど説明した通り同じ簿記なので、既に学習した範囲も多いです。

  • 簿記3級取得で約20%
  • 簿記2級取得で約50%
  • 簿記1級取得で約90%

上記のように、簿記取得で学習が完了している範囲もあります

1から勉強を始めるのではなく、今ある知識をグレードアップさせるような感覚で取り組めるでしょう。

3.国家資格で独占業務を持つ

日商簿記は検定試験なので公的な資格ですが、税理士は国家資格なので社会的信用度が高いです。

税理士にのみ許された以下3つの独占業務があるので、大きな強みであると言えるでしょう。

  • 税務の代理
  • 税務書類の作成
  • 税務相談

近年では、コンサルティング業務や起業支援など業務は広がりを見せています。

さらに、税務のスペシャリストとして、転職にも有利になり年収アップも期待できるでしょう。

4.就職・転職に有利

税理士になるには、5科目の税理士試験に合格しなければなりません。

しかし、1科目合格でも高い価値を持っています。取得後は期限なく履歴書に書けるので、転職・就職に有利です。

会計業界の多くの求人は、5科目合格ではなく1~3科目合格を要件としている場合が多数。就職後は、残りの科目を学習しながら5科目合格を狙えるので、おすすめです。

合格を積み重ねていけば、学習開始から2~3年で会計業界の仕事に就けるでしょう。

5.働き方の選択肢が広がる

税理士は、税理士事務所や会計事務所に勤める以外の選択肢もあります。

将来的に独立開業を目指したり、監査役として関わったりなどさまざまな働き方が考えられるでしょう。収入の高さや専門性の高さからキャリアプランの選択も増えますよ。

ライフワークバランスを追及することもできるので、自分に合ったワークスタイルを自由に選べるのは魅力の1つでしょう。

税理士試験の簿記論について

簿記論とは、どのように帳簿に記録しそれを集計するかのルール。税理士試験における必須科目の1つです。

選択必須科目や選択科目とは異なり、簿記論は必須科目なので、避けては通れない科目となっています。

他の試験科目である「財務諸表論」や「税法系科目」の理解に不可欠です。しっかりとマスターする必要があります。

簿記論では、複式簿記の原理や記帳・計算などについて、ほとんどが計算問題の形式で出題。

学問的な内容と実務的な内容も出題され、総合的に見て非常にボリュームが多い科目です。

そのため、きちんと学習時間を取って勉強しましょう。

簿記2級と簿記論の難易度と違い

簿記論の難易度はとても高く、簿記2級を取得したからと言って、簿記論が楽に取得できるわけではありません。

取得には、簿記2級の取得または相応のレベルを持っていることが前提になります。

相対評価で合否が決まる上、受験生のレベルが全体的に高いので、その中で勝ち残るには努力が必要です。

相対評価について
国税庁が正式に相対評価と、明言したわけではありません。試験の難易度が難しい場合でも合格率が大きく変わらないことから、相対評価だと言われています。そのため、凡ミスで1点下がっただけでも、受験者内の順位が下がり不合格になる可能性があります。

簿記論の難しさや簿記2級との違いは、問題量がとても多く時間との勝負があるという点。

簿記2級は完璧にすると時間が余る方もいますが、簿記論で時間が余ることはないでしょう。解けない問題に着手してしまうことのないように、適切な学習を行わなければなりません。

解けそうではなく100%解ける問題を見分ける目を養いましょう。

簿記2級から簿記論を取得する上での心得

一般に、簿記論合格に必要な勉強時間は450時間と言われています。

簿記1級合格直後であれば450時間は必要ないかもしれませんが、それ以外の方はしっかりと学習時間を確保しなければいけません。

税理士試験対策は時間がかかるので、趣味や友人との時間など色々なものが犠牲になります

しかし、試験に合格すればメリットはたくさんあるので、目指す価値のある資格でしょう。

簿記2級合格者でも税理士試験を独学すべきではない!3つの理由を紹介

簿記2級を合格すると税理士試験に取り組みやすいと説明しましたが、簿記のように独学で勉強できるわけではありません。

ここでは3つの理由を紹介します。

  1. 受験資格が設けられている
  2. 試験科目が多い
  3. 合格難易度が高い

それぞれ見ていきましょう。

1.受験資格が設けられている

勉強を始める前に知っておきたいのが、誰でも税理士試験を受けられるわけではないということです。

  • 学識
  • 資格
  • 職歴
  • 認定

上記4種類の受験資格があり、いずれか1つに当てはまらなければいけません。

「大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者」
「法人又は事業を行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者」

など、様々な規定があるので、まずは自分が受験資格を満たしているかを国税庁のHPにて確認しましょう。

当てはまらない方は、簿記1級を取得して受験資格を得る必要があるので要注意です。

2.試験科目が多い

必修科目(2科目) ・簿記論
・財務諸表論
選択必修科目(1科目) ・所得税法
・法人税法
選択科目(2科目) ・消費税法または酒税法(どちらか1科目のみの選択)
・相続税法
・固定資産税
・国税徴収法
・住民税または事業税(どちらか1科目のみの選択)

税理士試験の試験科目は合計11科目あり、その中から5科目を選択して受験します。

  • 必須科目
  • 選択必須科目
  • 選択科目

5科目はすべて自由に選べるというわけではなく、上記の3つに分かれているので、ルールに従って選びましょう。

3.合格難易度が高い

合格基準点は各科目とも満点の60%です。

1科目合格しただけでは不十分であり、合計5科目に達したとき税理士になれます。

試験を5つ合格するのはハードルが高いですよね。

さらに、税理士試験は問題の難易度に関わらず、毎年合格率が10%~15%で固定です。問題が難しい年も簡単な年も、合格率はほぼ変わりません。

これは、税理士試験が相対評価であることを表していて、上位10%に入らないと受からない試験であることがわかるでしょう。

簿記2級合格者におすすめの税理士試験対策講座3選

難易度が高く独学するのは難しい税理士試験ですが、どのような講座が適しているのでしょうか?

以下の3つの講座についてご説明します。

  1. クレアール
  2. スタディング
  3. 東京CPA会計学院

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.クレアール

共通項目である簿記論と財務諸表論を同時に学習することができます。

クレアールの強みである「非常識合格法」に基づき無駄な学習を徹底的に排除することで、学習時間を大幅に短縮し短期合格を確実に目指せるでしょう。

2022年合格目標講座 簿財アドバンスレギュラーコース(初学者対象) Web通信 一般価格(1月割引価格)
230,000円(163,300円)

※価格は、消費税・送料込の金額です。

「安心保証オプション」を申し込むと合格できなかった場合でも、翌年の最新講座が1科目受講できるのでもしもの時でも安心です。

学習時間を確保するのに不安な方に向いているでしょう。

2.スタディング

スマートフォンで学習でき、わかりやすいビデオ講義が特徴的なオンライン学習講座。

税理士試験の合格のカギは理論をしっかりと暗記してものにすることです。

  • 理論暗記ツール
  • 理論暗記音声
  • 理論記述練習

上記3つの理論学習ツールで確実に習得できるでしょう。運営コストを削減しているので低価格で受講できるのは嬉しいですね。

講座名 一般価格(新年応援キャンペーン)
簿財2科目ミニマムセット[2022+2023年度合格目標] 59,800円(54,300円)
簿財2科目アドバンスセット[2022+2023年度合格目標] 74,800円(69,300円)
簿財2科目パーフェクトセット[2022+2023年度合格目標] 89,800円(84,300円)

試験前の直前演習ができる総合コースがおすすめです。

 

3.東京CPA会計学院

適正規模の学習環境が整えられていて、細やかなフォローが受けられます

  • 対面受講
  • 通学web受講
  • web通信受講

上記のようなさまざまな講座があるので、自分に合った方法で勉強できるのは嬉しいですね。

  • 基礎期
  • 応用期
  • 直前期

上記のように、それぞれのフェーズに合わせて学習を進められるでしょう。

対面受講(全日制クラス)
1科目申し込み(基礎期・応用期・直前期)
220,000円(税込)
通学web受講
1科目申し込み(基礎期・応用期・直前期)
184,000円(税込)
web通信受講
1科目申し込み(基礎期・応用期・直前期)
198,000円(税込)

通年で学習できるので、他社より高めの料金設定になっています。しっかりしたサポートを受けながら学習したい方におすすめです。

 

ぜひ、この記事を参考に税理士試験を目指してみてください!