「簿記は国家資格なのか」
「国家資格はなにがある?」
「簿記の取得メリットは?」
そんなお悩みにお答えしていきます。
簿記は就職や転職で役立ち、お金の知識を身につけられる資格のため、取得する人が増えています。
簿記は国家資格ではないのに取得する意味があるのかと、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では
- 簿記は国家資格なのか
- キャリアに繋がる会計系資格
- 簿記取得のメリット
- 簿記の勉強方法
- おすすめの通信講座
と、簿記や国家資格について紹介します。
ぜひこの記事を参考に、簿記の勉強を始めてみてください。
Contents
簿記は国家資格なのかサクッと解説
簿記検定は有名なため、国家資格だと思っている方も多いのではないでしょうか。
簿記検定は文部科学省や経済産業省など、各省庁が認定した資格である公的資格です。
簿記の他に公的資格は、英検や秘書検定など有名なものがあります。
簿記検定のような公的資格の受験者が多いのは、民間資格より信頼性が高いと考えている人が多いことが考えられます。
独占業務はないので直接事業に結びつきませんが、簿記検定は実用的なスキルアップに役立つでしょう。
簿記以外のキャリアに繋がる会計系国家資格
国家資格とは国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力や知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格です。
国家資格を保有すると、法律によって社会的地位が保証されていたり、独占業務を持つため開業したりできます。
会計系の国家資格については、以下の通りです。
- 公認会計士
- 税理士
- ファイナンシャル・プランニング技能士
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.公認会計士
公認会計士は会計のプロフェッショナルとして、企業の健全な経済活動を支える役割を担います。
会計資格の最高峰であり、医師や弁護士と並び三大国家資格と言われているため、最終目標にする方も多いです。
試験は短答式試験と論文式試験に分かれており、3,500時間以上の学習が必要と言われています。
難関資格を突破した人だけが行える、法人の財務書類の監査や内容の証明をする独占業務が公認会計士にはあります。
独占業務である監査業務以外に、公認会計士の資格を活かせる仕事は以下の通りです。
- 財務・経理
- 株式公開支援
- 会計コンサルティング
公認会計士は専門性が高い仕事のため、平均年収が高く将来性もあります。
資格取得後に登録をすることで試験を受けることなく、税理士・行政書士として活躍することも可能です。
公認会計士になれば、会計のプロとして幅広い場面で活躍していけるでしょう。
2.税理士
税理士は、税の専門家として納税者が自らの所得を計算し、納税額を算出する申告納税制度の推進の役割があります。
税理士の独占業務は以下の通りです。
- 税務の代理
- 税務書類の作成
- 税務相談
主な仕事は、法人税や相続税などの申告を納税者に代わって行うことや、税についての相談を受けることです。
- 決算書作成などの会計処理
- 資金調達や収益向上
- M&A
- 事業承継のアドバイス など
仕事内容には、上記のような幅広いサポートにも対応する必要があります。
また、税理士試験は受験資格があり、資格や職歴などのいずれかの要件を満たさなければなりません。
試験は科目合格制をとっているため、受験者は一度に5科目を受験する必要はないです。1科目ずつ受験でき、合格科目は生涯有効になることはありがたいですね。
3.ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルプランニング技能士はFPと呼ばれることが多いです。
将来の夢や目標に対して、お金の面での悩みをサポートし解決策をアドバイスする役割があります。
ライフスタイルや経済環境を踏まえながら収入や貯金などのデータを集め、現状分析し改善策を提案します。
- 税金
- 保険
- 投資
- 住宅ローン
- 不動産
- 相続 など
くらしとお金に関するさまざまな相談に対応するため、上記のような幅広い知識が必要です。
FP取得者の就職先は、以下のようなものがあります。
- 銀行
- 証券会社
- 不動産業界
- 保険業界
- 住宅メーカー など
金融機関や保険業界では、FP資格取得が採用条件の場合もあります。また、ファイナンシャル・プランナーとして、独立開業する道もあるでしょう。
3級のFP技能検定はFPの入門資格ですが、学ぶ分野は広範囲にわたります。得られる知識は日常生活に役立つので、趣味として勉強するのも良いでしょう。
仕事で活かしたい方は、より専門的な知識を得られる2級以上の取得を目指してみてください。
ファイナンシャル・プランニング技能士については関連記事「【体験談】FPは意味ない・役に立たないは嘘!ファイナンシャルプランナーのメリットや合格のコツを伝授
」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
簿記は国家資格ではないが取得するメリットがある
簿記は国家資格ではないと知り、取得する意味がないと考えていませんか。
公的資格ですが、受験者数が多く人気な資格なのには理由があります。
こちらでは、簿記検定を取得メリットについて解説します。
- 社会的価値が高い
- 転職・就職に有利
- 昇格・昇給に繋がる
- 税理士試験の資格が得られる
- 資産形成に役立つ
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.社会的価値が高い
公的資格ですが、誰もが知る有名難関資格のため、社会的価値は高いです。
資格を一度取得すると失効することなく、会計分野において生涯信頼されます。
会計の本質的な部分を理解していると、経理職だけでなくその他の業務でも活躍可能です。
営業やマーケティングで帳簿が読めると、周りから一目置かれる存在になります。
使い方次第であらゆる仕事の場面で役立ち評価されるでしょう。
2.転職・就職に有利
簿記資格を取得すると、転職や就職に有利になる場合があります。
募集要項に歓迎されるスキルとして書いてある企業も多いので、取得して損はないです。
経験者有利の採用もありますが、未経験でも簿記資格でカバーできる可能性があります。
簿記2級以上を取得しておくと、未経験でも経理職への転職・就職を有利に進められるでしょう。
簿記は、会計経理職以外でも使える汎用性が高い資格です。
営業職であれば、取引先の財務諸表や決算書をもとに的確な提案ができます。
スキルアップとして取得するのも良いですね。
3.昇格・昇給に繋がる
簿記を取得すると、経理職や管理職では昇給に繋がります。
人事部の評価観点に資格の取得も含まれているため、昇格する可能性が高いです。
業務理解を深められるので、同僚と差がつき難しい仕事を任せてもらえるチャンスもあります。
経理職以外でも、ライバル企業や取引先の経営状況を深く理解できるため、今後の動向を深く分析可能です。
個人スキルのレベルが上がり、会社から重宝される人材になるでしょう。
4.税理士試験の資格が得られる
税理士試験は受験資格が定められており、いずれかの条件を満たす必要があります。
- 学識条件:大学や短大、専門学校で法律学や経済学に属する科目の単位を取得しているなど、学歴に関する条件。
- 資格条件…日商簿記1級取得者など、資格に関する条件。
- 職歴条件…法人や個人事業の会計に関わる業務に2年以上従事しているなど、職歴に関する条件。
学歴や会計の仕事経験がない場合でも、簿記1級を取得して税理士試験に挑戦可能になります。
簿記1級試験は税理士試験の力試しにもなるため、税理士を目指す方は受験を検討してみてください。
5.確定申告で役立つ
会社員として仕事で使う以外に、役立つ場面があります。
副業やフリーランスになった場合に、必要な確定申告がスムーズに行えるようになるでしょう。
毎月帳簿につけて決算書を作るのに、簿記検定の知識は役立ちます。
取引とお金の流れが理解できるようになるので、仕事において無駄なコストの削減が可能になります。
また、さまざまな恩恵を受けられる青色申告で確定申告をするには、複式簿記の知識は必要不可欠です。今後、フリーランスや独立を目指す方は、3級程度の学習をしましょう。
確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。青色申告を選択して確定申告を行うと、以下のようなメリットがあります。
- 特別控除を受けられる(最大65万円)
- 家族への給与を経費にできる
- 30万円未満の減価償却資産を経費にできる など
簿記は国家資格レベルで難しいため対策が必要
簿記試験は公的資格ですが、とても難易度の高い資格です。
しっかりと適切な対策をしなければ合格できない資格となっています。
こちらでは、簿記試験の勉強で知っておくべきことを解説していきます。
- 簿記の勉強時間
- 簿記の勉強方法
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.簿記の勉強時間
理解度によって異なりますが、平均的に以下の学習時間が必要です。
- 3級:100時間
- 2級:300時間
- 1級:500~1,000時間
3級や2級は独学でも勉強できるレベルです。しかし、効率のいい勉強法を1人でマスターするのは難しいため、学習に時間が多くかかるリスクがあります。
1級の試験は合格率が非常に低く、独学で取得するのはとても難易度が高いです。
出題範囲が広く難しいので、スクールを利用して合格を目指しましょう。
2.簿記の勉強方法
こちらでは、独学で簿記を勉強する方法について紹介します。
まずは簿記3級から勉強しましょう。簿記は基礎が出来ていないと、学習を進めるうちに理解できなくなります。
簿記2級以上の受験を考えている人は、3級の知識がなければ学習についていけないので、必ず身につけましょう。
テキストで知識をある程度インプットしたら、過去問をやり込みましょう。
簿記はとにかく手を動かして問題演習するのが大切です。問題を見てパッと回答がわかるようになるまで、繰り返し解きます。
また、アウトプットをするなかで、間違えた問題は回答を見てから正解できるまで何度も解きます。苦手分野を作らずに、分からない問題はその場で克服することが合格への近道です。
基礎を理解して過去問で得点できるようになれば、合格できるでしょう。
まずは簿記3級から学習される方は関連記事「【初心者向け】簿記3級の独学方法5STEP!勉強の進め方・必要な時間や期間・学習スケジュールを紹介」にて勉強方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【初心者向け】簿記3級の独学方法5STEP!勉強の進め方・必要な時間や期間・学習スケジュールを紹介簿記のおすすめ通信講座
効率よく簿記を勉強するなら、通信講座がおすすめです。
- スタディング
- クレアール
- キャリカレ
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.スタディング
スタディングは全てWebで完結するのが特徴です。
通勤通学時間やスキマ時間に勉強できるので、忙しい社会人におすすめ。
インプットからアウトプットの流れがスムーズで、初学者でもすんなりと学習できるでしょう。
とにかく値段が安くお財布に嬉しい講座ですが、質問サービスがないので注意が必要です。
無料講座で体験ができるので、登録して受講のイメージをしてみるのもいいですね。
簿記3級合格コース | 3,850円(税込) |
簿記2級合格コース | 19,800円(税込) |
簿記3級・2級セットコース | 22,000円(税込) |
簿記1級合格コース | 64,900円(税込) |
スタディングについての解説は関連記事「【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】」にて解説しています。ぜひ参考にしてください!
【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】2. クレアール
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3・2級マスターWeb通信 | 58,000円(税込) |
1級ストレートフルパックWeb通信 | 145,000円(税込) |
クレアールについての詳しい解説は関連記事「【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介」にて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介3.キャリカレ
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