「簿記の試験直前は不安で仕方がない」
「試験の前日や当日の過ごし方について知りたい」
そんなお悩みを解決します。
参考書や問題集・通信講座や通学講座を活用して、しっかりと簿記の勉強をしてきたけど、直前に何をやれば良いのか分からないという人も多いはず。
また試験前になると、当日までのプレッシャーによって不安になってしまうものです。
そこで、この記事では、
- 簿記の試験直前の学習方法
- 簿記の試験前日の過ごし方
- 簿記の試験当日の過ごし方
と、試験直前に取り組むことや過ごし方について確認していきます。
ぜひこの記事を参考に、試験で100%の力を発揮できるよう準備してみましょう!
Contents
簿記の試験直前の学習方法について確認
簿記の試験直前にはどのように学習していけば良いのでしょうか。
こちらでは3つの学習方法について解説します。
- 仕訳を確認する
- 模擬問題や過去問題を解く
- 間違えた問題を復習する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.仕訳を確認する
簿記は、とにかく仕訳が第一。第1問は満点を狙うぐらいの心づもりで、最終チェックを行いましょう。
過去問で出題直近5回分は完璧にすること。5問×5回=25問分の知識を習得すれば、第1問について大半のパターンが網羅できます。
第1問がきっちりとできていれば、他の大問を解くときにも仕訳は苦にならなくなってくるはず。最近の試験は特に難化してきているので、仕訳ができないと合格は厳しいと考えても良いです。
直前には仕訳を完璧にできるようになるまで確認しましょう。
なお、仕訳のコツについては関連記事「【決定版】簿記の仕訳をマスターしたい!勉強のコツ・勘定科目の覚え方を徹底解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.模擬問題や過去問題を解く
模擬問題やネット試験の模擬試験が終わっていない方は、ぜひ解いておきましょう。その理由は、本番の試験に慣れておくため。
解く際には時間配分の訓練が必要不可欠です。問題演習の段階で時間配分を知っておくことで、当日もあわてることなく余裕を持って試験問題が解けますよ。
また、ケアレスミス対策も怠らないようにしましょう。採点後に自分がミスする傾向を一度振り返ってみることが大事。
以下、ケアレスミス対策には効果的です。
- 文字を大きく書く
- 電卓を何度も叩かない
- 分からない場所は飛ばして最後に解く
- 模擬問題を解く時、各問題にどれくらい時間をかけているのか
これらの点に注意し、現状と当日のイメージのすり合わせを行いましょう。
ただし、試験2週間前くらいから始めるのがおすすめです。2〜3日前など試験直前期には、解いたことがある問題だけに絞って演習しましょう。
新しい問題を解いてしまうと、難問や奇問にあたったときに当日に対する自信を失ってしまう恐れがあります。
本番の試験から逆算して、計画的に模擬問題および過去問題の演習を行いましょう!
3.間違えた問題を復習する
模擬問題や過去問題で間違った箇所だけ、ふせんを貼っておいて、次の日に解きなおしてみるのがおすすめです。
直前は手を広げすぎないこと。新たな問題を解くよりもむしろ、今まで学習した問題が解けるようになることが大切です。
試験前日には解いた結果から、間違えた分野や苦手な分野を書き出し、その分野を集中的に解いていきます。今までの復習だけで丸一日を使う勢いでいきましょう。
簿記の試験前日の過ごし方について確認
試験前日はどのように過ごしていけば良いのでしょうか。
こちらでは5つのポイントについて確認します。
- 持ち物の確認
- 試験会場の確認
- 交通手段の確認
- 開始時間の確認
- 体調管理
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.持ち物の確認
前日の夜までに荷物をまとめておく必要があります。当日に準備しようとすると、忘れ物がないか不安になる可能性が非常に高いです。
必要な持ち物は次の通り。
- 受験票
- 身分証明証書
- 黒鉛筆又はシャーペン
- 消しゴム
- 電卓
- 腕時計
- テキスト
- 羽織るもの
- 財布
- 教材
- スマホ
- マスク
僕が受験した時は、当日に持参するものをチェックリストにしていました。
準備できたものからチェックを入れていくことによって、当日安心して会場に向かえたので、不安な方はぜひ真似してみてください!
特に、受験票は重要な持ち物なので、家を出る前にもう一度確認が必要です。
ただし、万が一会場に向かう途中で、家に忘れてしまったことに気づいたら、決して帰宅してはいけません。そのまま会場に向かい、運営や試験監督に必ず相談するようにしましょう。
2.試験会場の確認
受験票に記載されている自分の試験会場を必ず確認しておきましょう。
会場の最寄駅までの交通手段および時刻表を事前に調べておいて、念のためスクリーンショットやメモなどに残しておくと良いですね。
当日は、多くの受験者が最寄駅から試験会場まで歩くはずなので、それについて行けば大丈夫です。自分でもGoogleマップなどで道のりを事前に確認しておくと、さらに良いでしょう。
なお、当日は試験会場に試験開始時刻の1時間前ぐらいには到着するように余裕を持って行動するようにしましょう。 さらにキャンパスの広い大学が会場に設定されている場合、なかなか試験場にたどり着くのが難しく、思っているよりもはるかに時間がかかる可能性もあるので注意しましょう。
3.交通手段の確認
当日の交通手段についても試験会場と同様、事前に確認しておくようにしましょう。 バスや電車で会場に向かう場合、どんな事態が発生するかわかりません。
試験の30分前に会場に到着するように行動しておくと、たとえ遅延や渋滞などのハプニングが起きたとしても、何とかなる可能性が高いです。
ただし、試験の30分以上前となると会場が開いていないこともあるので注意が必要。その場合は、大人しく会場の前で待機しておくか内容の最終確認の時間にあてるようにしましょう。
4.開始時間の確認
2021年度より商工会議所によっては試験日に2回実施されます。その理由は、1人でも多くの人に受験機会を提供するため。
3級と2級の開始時間はそれぞれ以下の通りです。
- 3級:9時00分または11時00分
- 2級:13時30分または16時00分
必ず自分の受験票を確認して、どちらの開始時間であるかをきっちりとチェックしておきましょう。
5.体調管理
当然のことですが、日頃から乱れた生活を過ごしていると体調を崩す可能性があります。
普段の生活はもちろんのこと、試験が近づいてくるにつれて、自分の体調には注意する必要があります。
試験当日を最高のコンディションで迎えられるように、数日前から夜更かしをしないことや、体によくない食事や過度な運動を避けるなど体調管理に気を付けることがおすすめ。
簿記の試験当日の過ごし方について確認
試験当日はどのようにして過ごしていけば良いのでしょうか。
こちらでは7つのポイントについて解説します。
- 朝食をとっておく
- 早めに家を出る
- トイレを済ませておく
- 受験票を机の上に置く
- 試験時間まで復習する
- 試験の注意事項をよく聞いておく
- 不正行為と疑われる行動をしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.朝食をとっておく
朝食をしっかりとっておきましょう。さもないと、試験中に頭がまわらなくなるので注意が必要です。
特に炭水化物をとっておくことがおすすめ。炭水化物は、人間の活動に必要なエネルギーを作り出す栄養素で、一日を気持ちよくスタートさせるには必要不可欠です。
しっかりと食べてエネルギーに満ちあふれた状態で試験に臨むことが重要です。ただし、食べすぎてお腹いっぱいになるまで食べると試験中、眠くなってしまうので、ちょうど良い量の朝ごはんを心がけましょう。
2.早めに家を出る
試験会場までの交通機関では何が起こるかわかりません。バスや電車はダイヤが乱れて時間に遅れてしまうことも。特に、自分の知らない場所に試験会場が設定されている場合は、余裕を持って家を出ておくことが大切。
理想は下見に行っておくことです。 僕が受験したときは、事前に会場へ足を運んで見に行きました。そのため、当日は道に迷うことなく到着できました。時間的に余裕のある方はぜひ行っておくと良いですね。
3.トイレを済ませておく
トイレは試験が開始される前に必ず行っておきましょう。その理由は、試験中に行くことが許されないため。そもそも試験中にトイレ退出を含む退出が、簿記の試験では認められていません。
また、多くの受験生がいるため、大混雑することも。僕が2級を受験した時、トイレに行こうとすると長蛇の列ができており長い時間、待った記憶があります。行けるなら、早めに済ませておくのが吉。
4.受験票を机の上に置く
受験票は試験中に確認されます。目的は、試験監督による受験生と顔写真の照合です。そのため、マスクを装着している場合、監督がチェックに来た時だけ外す必要があります。
受験票を机に置いていなければ不正行為とみなされることがあるので注意です。
確認してもらいやすいように、机の上に受験票を置いておきましょう。
5.試験時間まで復習する
試験時間の直前に復習したことがテストに出題される可能性があるので、チェックしておきましょう。今までに学習してきた内容を思い出しているときに疑問点が浮かんだ場合にその疑問点を解消することが大事。
試験会場でテキストをじっくりと読んでいる受験生は多いです。 しかし、直前にテキストを読む意味はほとんどありません。
テキストを隅々まで読むのではなく、ミスを起こしそうな問題や知識の曖昧な部分を適宜テキストで確認するだけで十分です。
きちんと準備ができていれば本試験までなくすことができなかったミスは限定されているので、少しの時間で確認が完了します。
もし、試験本番までにミスする論点をなくせた場合には、何もしなくて問題なし。目を閉じて試験が始まるまで心を落ち着かせましょう。
試験の直前にやることがなくなるまで普段から準備をしていれば、高い確率で合格できます。
6.試験の注意事項をよく聞いておく
試験監督が注意事項を説明するので、しっかりと聞いておきましょう。
注意事項は主に以下の通りです。
- 解答用紙に受験番号と氏名の記入
- 試験開始30分後以降は退出可能
- 試験終了10分前経過後は退出不可能
重要な指示なので聞き漏らさないようにしつつ、落ち着いて受験番号などを記入して試験開始に備えましょう。
7.不正行為と疑われる行動をしない
2010年くらいから不正行為に対して厳格になってきています。カンニングペーパーの持ち込みは、昔から禁止されていますが、最近は特に厳しいです。
具体的な禁止事項は主に次の行為が該当します。
- ペットボトルを机に置いておくこと
- 受験票に目盛りを書いて定規として使用すること
- 蛍光ペンや赤ボールペンで問題用紙に書き込みをすること
良かれと思ってやっていた行為でも不正行為とみなされてしまう危険性があるので、誤解されないようにしておくことが何より重要です。 例えば、ペットボトルを片づけたり蛍光ペンや赤色のボールペンを出さなかったりすることで対処できます。
持ち込んでも大丈夫なものは商工会議所の要項にて公表されているのでしっかりと確認しておきましょう。
ぜひ、試験直前をよりよく過ごして合格を目指しましょう!