「大学生のうちに何か資格を取りたい」
「簿記って就活にどれくらい役立つの?」
「どうやって勉強すればいいの?」
そんな悩みにお答えします。
簿記は大学生におすすめの資格です。特に受験資格は設けられていないため、大学生の受験生も多いです。
営業取引状況や、経済活動を記録する技術のため、会社運営に必要不可欠。経理職や事務職のみならず、営業職やコンサルタント業にも活かせる資格内容です。
そのため「取得すると就活が有利になる」と言われています。
しかし「なぜ簿記が大学生におすすめされているの?」「本当に就活で有利になる?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では
- 簿記は大学生におすすめな資格
- 大学生が簿記を学ぶべき理由
- 大学生が簿記を学ぶメリット
- 大学生が簿記を学ぶときの注意点
- 大学生におすすめな簿記の勉強法
と、大学生が押さえておくべき簿記受験に関するポイントを、具体的に解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、簿記への理解を深め受験の参考にしてみてください!
Contents
簿記は大学生におすすめな資格
大学に入って自由な時間が増え、就活に向けてなにか資格を取っておきたいと考える方も多いでしょう。
就活に役立つ資格として、日商簿記検定の取得はおすすめです。
日商簿記検定には1級~3級があり、2・3級の取得がおすすめな方は以下の通りとなります。
- 個人事業主として確定申告を1人で行いたい
- 履歴書に書ける資格が欲しい
- お金や会計の基礎知識を身に付けたい
- 大企業で経理に努めたい
- より就職を有利に進めたい
- 会計系の上位資格を取りたい
Twitter上にも、大学生に簿記をおすすめする声があるので紹介していきます。
大学生が勉強すべき資格は簿記とFP。
お金の取引や会計の基本知識は将来的に役に立つ。また独立やビジネスをする際には、その仕組みや理解が求められる。さらにFPで社会保険を学ぶことで、保険料の見直しや要らない支出を減らすことに繋がる。保険で騙されることも減り自分の身を守ることができる。— kagemaru / かげまる. (@kagemaru_1022) November 13, 2021
大企業入りたい大学生は簿記二級とればいいと思うのよ。
まじコスパ最強よ。— ファイナルエムブレム (@Rock_with_day) November 12, 2021
簿記2級のコスパエグい
知人は簿記2級とって某Fランから大手上場企業に就活成功した
・ガクチカになる
・大半が遊ぶ大学生期間に、そこそこ努力積み重ねられるアピール
・ビジネスの基礎を理解できる
・再現性高い
・隙間時間の勉強でもいける
武器が無い学生はとりあえず取っておけ!— キツネ@簿記 (@ntcpck) November 10, 2021
ちなみに簿記1級に関しては、大学在学中に取得する必要はあまりありません。
というのも、1級は取得にかなりの時間とお金がかかってしまいます。就職時点で簿記1級のスキルを求める会社はほぼないので、就活のために取るのはコスパが悪いです。
そもそも資格というのは、そこまで就職時の決定打になるものではありません。今後、会計の上位資格に挑戦したい方などでなければ、2級までで十分です。
実際に会社で勤め昇格の条件や資格手当の対象なら、取得を検討しても良いですね。
大学生が簿記を学ぶべき理由
大学生が簿記を学ぶ理由とは、どのようなものがあるのでしょうか?
こちらでは、以下3つの理由を解説していきます。
- 就職活動や就職後に有利になる
- 時間があるので合格しやすい
- 大学の授業で単位がとりやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.就職活動や就職後に有利になる
簿記を取得しておくと、就活を有利に進めることができるのは有名な話です。
業界にもよりますが、会社の経営状況が判断できる人材は企業としても重宝します。金融やコンサルなどの業界では簿記は必須の知識です。
大学生のうちから簿記の知識を身に付けておけば、やる気があると評価されエントリーや面接の際に役立つでしょう。
また、就活に限らず就職後の仕事でも簿記の知識を生かせます。
例えば営業活動の際に、製品の売り上げだけでなくコスト面も考慮した説明が可能。企画作成では簿記の観点から論理的な施策を提案できます。
日商簿記検定は職場内での評価や、信頼を得られる実用的な資格と言えるでしょう。
2.時間があるので合格しやすい
自由な時間が多い大学生の間に、簿記の勉強ができることも理由の一つです。
簿記3級に必要な勉強時間は約100時間が目安。社会人になってから学習時間を確保するのは非常に難しいです。
時間のある大学生の時期から始めたほうがじっくりと勉強できるので合格しやすいでしょう。
また、最近ではネット試験が行われており、自分のタイミングで気軽に受験できます。
時期を問わずに試験を受けられるため、アルバイトやサークル活動などで忙しくても受験できるでしょう。
3.大学の授業で単位がとりやすい
大学の経済学部などに所属している人は、会計に関する授業で単位を取りやすくなります。
大学生の早い段階で簿記3級や2級を取得してしまえば、会計に関する講義の内容がとても易しいものに感じるでしょう。
また、これとは逆に大学の授業で簿記の勉強ができる場合もあります。対象者が限定される内容ですが、会計に関する授業を取る人は簿記検定と合わせて勉強してみてください。
大学生が簿記を学ぶメリット
大学生が簿記を学んで得られるメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
こちらでは、大学生の簿記学習によるメリットについて、以下3つの項目で解説していきます。
- 会計系への道も開ける
- 独立・起業もしやすくなる
- 株式投資の際に役立つ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.会計系への道も開ける
簿記を学んでいて「楽しい!」「もっと学んでみたい!」と思った人は、会計系のキャリアを考えてみるのもいいでしょう。
会計の道には公認会計士や税理士といったものがありますが、基礎となるのは簿記の知識。どちらも少なくとも1年以上は勉強が必要な資格です。
大学生のうちに簿記を学んでおけば、その知識を土台に公認会計士や税理士の勉強ができます。より短期間での資格取得が可能です。
会計の道で軌道に乗れれば、その後の人生を豊かに歩める可能性もグッと上がるでしょう。
2.独立・起業もしやすくなる
簿記の学習を通してビジネスを学べるので、独立や起業がしやすくなります。
なぜなら、簿記では会社のお金の流れを読み取る能力が養われるためです。どのようにお金が入るのかといった、ビジネスの基本を学べます。
簿記を学んで会計の知識を身につけておけば、適切に経費の計上ができたり、税理士に会計業務を依頼した際にトラブルを防げたりなど、様々なメリットがあります。
簿記の知識があればフリーランスとして、独立や起業した際に会計に関する悩みが大幅に減るでしょう。
自分でビジネスをする人には、必須の資格といっても過言ではありません!
3.株式投資の際に役立つ
株式投資をするなら、簿記の知識がとても役立ちます。
簿記を学ぶと企業のお金の流れが理解できるため、経営の状態を決算書等から観察可能。どの会社に投資すればいいかの判断材料を増やすことができます。
また、この視点は就活の際にも非常に役立ち、業績が伸びている優良企業を選ぶことも可能です。
簿記の知識があれば、企業の経営状態を数値化して適切な判断が下せるようになるでしょう。
大学生が簿記を学ぶときの注意点
大学生が簿記を学ぶときに気をつけることはあるのでしょうか?
こちらでは、大学生が簿記を学ぶ際の注意点を3つ解説していきます。
- お金と時間がかかる
- 人によっては理解しにくいところもある
- 学業が疎かになりかねない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.お金と時間がかかる
簿記を学習するにあたって、お金と時間がかかります。
勉強時間は3級が約100時間、2級は250~300時間が目安。勉強にかかる費用は数千円~数万円かかります。
簿記の勉強にはある程度のコストが必要です。大学生にとって数万円の出費は大きいですね。
うまく工夫して安く効率よく勉強できるのが理想ですよね。
この記事の「大学生におすすめな簿記の勉強法」で、できるだけ時間とお金をかけずに勉強する方法をご紹介しています。そちらも参考にしてみてください!
2.人によっては理解しにくいところもある
簿記学習を進める上で、人によっては理解しにくい内容が多いことがあります。
簿記の内容は実践的な知識なので、実務経験がない人にはわかりづらい内容です。
財務諸表や貸借対照表の作成などは特殊な技術が必要。普通に暮らしていれば馴染みがないため、なかなか理解できない方も多いです。
簿記の内容を理解しにくい人も焦る必要はありません。参考書をじっくりと読み込んで定着させていくか、他人に教えてもらうなど、ゆっくり確実に理解していきましょう。
3.学業が疎かになりかねない
簿記の勉強ばかりに熱中していると、大学で単位を落としかねません。
確かに簿記を取得できれば就職が有利になりますが、学業をおろそかにして留年した場合、社会に出るのが1年遅れます。
1年の遅れは取り返せず、さまざまな機会を失うリスクに繋がります。
簿記はあくまでも大学生活のプラスとして勉強し、学業優先で行くのがベターでしょう。
大学生におすすめな簿記の勉強法
大学生が簿記を学ぶのに最適な方法とは何でしょうか?
こちらでは、大学生におすすめの勉強方法を2つ紹介していきます。
- 市販のテキストで独学
- 簿記講座を受講する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.市販のテキストで独学する
1つ目の方法として市販のテキストを購入し、独学する方法です。
簿記学習のテキストには短期合格を目指すもの、理解度重視の実践的なものなど、さまざまなタイプが販売されています。TACのような資格の大手予備校が出版しているものも販売中です。
テキストの多くは会計のプロがわかりやすく内容を解説してくれています。スムーズに勉強を進められる自分に合ったものを選びましょう。
おすすめのテキストについては関連記事「【2021年】簿記3級おすすめテキスト7選!参考書・問題集・過去問集・答練から経理ブロガーが厳選」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【2021年】簿記3級おすすめテキスト7選!参考書・問題集・過去問集・答練から経理ブロガーが厳選2.簿記講座を受講する
時間に余裕のある人や独学に自信がない人は、資格予備校が提供する簿記講座を受講すると良いです。
専用の教材を用いて会計のプロたちが丁寧に授業をしてくれるため、確実に理解を深められます。
そんな簿記講座ですが、ここでは通信講座をおすすめしたいです。
大学とは別の校舎へ通って勉強するのでは、移動時間がかかってしまいます。そもそも大学の近くに予備校の校舎がない人も多いはずです。
大学生としてはあまりお金をかけずに勉強したいというのが本音ですよね。
自宅や寮にいながらでも勉強できる通信講座のほうが無駄な時間を省けますし、講座の費用を抑えられます。
おすすめの簿記通信講座は、スタディングとオンスクの2つです。
1.スタディング
スタディングは、全部で22講座の幅広いラインナップを誇る資格のオンライン講座です。特徴はなんといっても、業界最安値クラスの3,000円台から簿記講座を受講できるという価格。それでいてしっかりと実力をつけられるカリキュラムとなっていることろです!
スマホでスキマ時間の学習が可能なため、あまり勉強時間が取れない人はスタディングが適しているでしょう。
スタディングについては関連記事「【1級開講】スタディング簿記講座(旧:通勤講座)の評判とは!テキスト・講師・価格の口コミを紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】2.オンスク
オンスクは50以上の資格・実用講座を学べるオンライン講座です。月額1,078円(税込)からオンスクが提供するすべての講座を受講できるのが最大のメリット。
簿記を勉強しながら、ほかに気になる講座があれば気軽に試せるのは、オンスクだけの強みでしょう。
支払いが月額制なので、自由な時間が多い人や勉強スピードに自信のある人にはとてもおすすめです。
オンスクについては関連記事「【独学のお供に】オンスクの簿記通信講座の口コミ・評判とは!月額制で学び直しにも最適」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
【独学のお供に】オンスクの簿記通信講座の口コミ・評判とは!月額制で学び直しにも最適ぜひこの記事を参考に、簿記への理解を深め受験の参考にしてみてください!