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【2022最新】FP1級の実技試験の3つの対策方法!きんざいと日本FP協会の違い・合格のコツも伝授

「FP1級の実技試験って不合格になることはある?」
「FP1級の実技試験はどう対策するべき?」
「きんざいと日本FP協会、どっちの実技を受けた方が楽なの?」

このようなお悩みにお答えします。

FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)1級はFP試験の中でも最高峰の試験であり、取得していると実生活や仕事でこの上ないほど役立ちます

そんなFP1級に合格するためには、学科試験に合格するだけでなく実技試験荷も合格する必要があります。

とはいっても、実技試験でどんな内容の問題が出るのか分からず、悩んでいる方もいるでしょう。

そこで、この記事では

  • FP1級の実技試験の内容と特徴
  • FP1級の実技試験の内容の比較
  • きんざいと日本FP協会、どちらを選ぶべきか
  • FP1級の実技試験に合格するコツ

とFP1級の実技試験について徹底的に解説していきます。

ぜひこの記事を参考に、FP1級の実技試験の特徴を理解し、準備万端で試験を受けてくださいね

そもそもFP1級の実技試験とは!基本情報をサクッと解説!

FP1級の実技試験の受験資格は以下のうち、いずれか1つを満たす必要があります。

FP1級の受験資格
  • FP1級学科試験合格者
  • 日本FP協会の「CFP認定者」
  • 日本FP協会の「CFP資格審査試験の合格者」
  • きんざいの「FP養成コース」修了者+実務経験1年以上

取得しやすい順番で記載しているので、確認しておきましょう。

また、FP1級(実技)試験は、実施機関が2つあります。

  1. きんざい(金融財政事情研究会)
  2. 日本FP協会

それぞれの特徴を確認しておきましょう。

1.きんざい(金融財政事情研究会)の特徴

きんざいは面接(口頭試問方式)で試験が行われます。FP1級の学科試験も含めて、他の試験ではいずれも筆記試験ですが、きんざいのFP1級試験は面接で合否を決めます

試験の流れは以下の通りです。

  1. 15分の設例を読み、頭の中でまとめる
  2. 12分間の面談が行われる
  3. 面接官から質問を受け、適切なファイナンシャルプランを提案する

設例を渡された瞬間から実技試験は始まります。

2.日本FP協会の特徴

日本FP協会の実技試験を選択すると、筆記の試験が行われます。120分の制限時間で、大問2つ(問題数は20問)に回答します。

6分野すべてが出題範囲となり、 選択式、論述式両方の問題です。

FP2級が90分で40問の制限時間であったことを考えると、1問当たりにかけられる時間は余裕があると言えます。

当然、難易度は上がりますが、FP1級の学科試験やCFPに合格している方であれば、十分に答えられる内容です。

FP1級の実技の試験内容を徹底比較

ここからはきんざいと日本FP協会の実技の試験内容を比較します。

自分に適した実技試験を選択できるよう、しっかり確認しましょう。

  1. 出題範囲
  2. 合格率と難易度
  3. 受験費用

順にみていきましょう。

1.出題範囲

きんざいの出題範囲は資産相談業務で、資産運用と相続が対象です。

資産運用では、不動産と金融資産のバランスを考え、どのような金融資産を組み合わせることでリスクを軽減できるのか、などを提案します。

一方で、日本FP協会は資産設計提携業務で、CFPの6分野すべてが対象範囲です。

3級や2級とは違い、制限時間に余裕があるので、考える時間が取れます。

2.合格率と難易度

気になる合格率と難易度について見ていきましょう。

きんざいの過去5回分の合格率は以下の通りです。

試験日程 合格率
2022年2月 85.88%
2021年9月10月 85.16%
2021年6月 85.27%
2021年2月 88.49%
2020年9月10月 86.34%

どの日程でも合格率は安定して85~88%で推移していることが分かります。

続いて、日本FP協会の過去5回分の合格率は以下の通りです。

試験日程 合格率
2021年9月 93.8%
2020年9月 97.7%
2019年9月 93.0%
2018年9月 71.3%
2017年9月 88.1%

2018年だけ70%台と低いものの、他の日程では90%を超えるなどきんざいよりも合格率が上回っています

とはいっても、FP1級の実技試験を受けている層のレベルが高いです。そのため、合格率が高いからといって何も対策しないで受験すると、落ちてしまう可能性もあるので注意しましょう。

3.受験費用

きんざいと日本FP協会のどちらを受けるのかによって、受験費用も異なります。

  • きんざいの実技試験受験手数料:28,000円
  • 日本FP協会の実技試験受験手数料:20,000円

1回試験を受けるだけでも、3万円弱の費用がかかります。決して安くはない費用なので、1発で合格したいところです。

【落ちたくない】きんざいと日本FP協会の実技はどっちを選択すべき?

ここからはきんざいと日本FP協会の実技試験で、どちらを選択すべきなのか、ご紹介します。

  1. きんざいの実技を受けた方が良い人
  2. 日本FP協会の実技を受けた方が良い人

順にみていきましょう。

1.きんざいの実技を受けた方が良い人

きんざいの実技は、不動産分野と相続・事業継承分野からの出題が多くなっています。

出題パターンが似ていることから、対策しやすいことが特徴です。

面接が苦手ではない方は、対策のしやすいきんざいがおすすめをします。

また、日本FP協会の実技は1年に1回しかありませんが、きんざいの実技は1年に3回実施されています。そのため、早く受験して合格したい方もきんざいの実技がおすすめです。

2.日本FP協会の実技を受けた方が良い人

できるだけ受験料を安くしたい方は、日本FP協会の実技をおすすめします。

なぜなら受験費用は20,000円と、きんざいの実技の28,000円よりも安いためです。

また、日本FP協会の実技試験は、面接での試験はありません。

そのため、「対面での面接はどうしても緊張してしまい、普段の実力が発揮できない」という方も、日本FP協会を選ぶと良いでしょう。

【対策】きんざいのFP1級の実技試験に合格するコツ

きんざいのFP1級の実技試験に合格するコツについて、ご紹介します。

  1. 「不動産」と「相続・事業承継」を復習する
  2. 職業倫理を覚えておく
  3. テキストを読み込む
  4. 不安な方は通信講座を利用する

詳しく見ていきましょう。

1.「不動産」と「相続・事業承継」を復習する

きんざいのFP1級では不動産と相続・事業継承からの出題がほとんどです。

実際に2022年の2月と6月に実施された試験を確認してみると、全18問(9回実施)のうち不動産が8問、相続・事業継承が10問という結果になりました。

このことから、きんざいのFP1級を受験するときは、不動産と相続・事業承継を中心に勉強を行い、他の試験範囲は復習程度に勉強しておくと良いでしょう。

出題されやすい分野を学習することで合格に近づきますよ。

2.職業倫理を覚えておく

FPの職業倫理と言われても「何それ?」と考える方もいるかもしれませんが、職業倫理はFPが活動を行う上ですべての基本となります。

日常では使わないかもしれませんが、FP1級の実技試験の質問としては超定番なので、必ず覚えておいてください。

  1. 顧客利益の優先
  2. 守秘義務の遵守
  3. 顧客に対する説明義務(アカウンタビリティ)
  4. 法令の遵守(コンプライアンスの徹底)
  5. インフォームド・コンセント
  6. 能力の啓発

どの内容も、実際にFPとして活動していく上では欠かせないものなので、試験の前だけでなく、日ごろから意識しておきましょう。

3.テキストを何度も解く

きんざいは「FP技能検定1級実技(資産相談業務)対策問題集」があれば、十分に試験対策できます。

それぞれ実際の出題や傾向が似ているので、これを何度も解きましょう。

1度解いた問題を復習するとき、2度目は少し考えることがあっても、ある程度スムーズに解けるようになります。

そして3度目は、2度目よりもさらに速く解けるようになります。4~5回復習するころには、「もう完全に理解している」と思えるくらいスラスラと解くことができるはずです。

このように同じ問題を繰り返し解くことで、そこから学べる内容を完全に吸収することができますよ。

注意点としては、FPは毎年のように法改正があるので、最新のものを選ぶようにしてください。

【対策】日本FP協会のFP1級の実技試験に合格するコツ

ここからは日本FP協会の実技試験に合格するためのコツをご紹介します。

  1. 論述対策を徹底する
  2. FP1級の学科試験やCFPの問題を復習する

以下で詳しく解説します。

1.論述対策を徹底する

日本FP協会の実技試験では論述が出題されるので、対策を行いましょう。

問題内容は300字程度で1問出題されます。配点は公表されていないものの、選択問題よりも大きくなると考えられます。

これまでの過去問を確認してみると、形を少し変えて出題されているだけです。そのため、過去問を丸暗記する勢いで何度も繰り返し解きましょう

2.FP1級の学科試験やCFPの問題を復習する

論述以外の問題は、これまで勉強してきたFP1級の学科試験やCFPの問題を復習することで対策できます。

特に、CFP経由で受験する場合は、CFP合格後に受講するeラーニングのエントリー研修の内容を見ておくことをおすすめします。

論述の出題と内容が重なっている部分があるため、論述対策の参考になると思います。

FP1級の実技試験におすすめの通信講座

きんざい・日本FP協会のどちらであっても、完全独学で実技試験に合格する自信がない方は、通信講座を利用しましょう。

家にいながら、自分のペースで勉強することができるので、忙しい方も安心です。

おすすめの通信講座は以下の通りです。

  1. LEC東京リーガルマインド
  2. 資格の大原
  3. 資格の学校TAC

順に解説します。

1.LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインド は、会計や法律系に強みを持っています。

オリジナルテキストは過去の本試験問題を分析した上で、各テーマを出題頻度順に分類し、毎回出題される論点、今後も出題が予想される論点を中心に作成してくれます

無駄のない講座を受講できるので、最短で合格レベルまで到達できますよ。

2.資格の大原

資格の大原は1957年に創立された、60年以上の歴史ある大手資格予備校です。

細かく設定された理想的なカリキュラムを活かした、一発合格主義をモットーにしています。

プロ講師が試験を徹底分析して、わかりやすいオリジナル教材を作成したり、熱のこもった徹底指導をしたりしています。

3.資格の学校TAC

資格のTAC40年以上の歴史を誇る老舗資格予備校です。合格実績と長年のノウハウがあるため、安心して学習に取り組めます。

最新の試験傾向に対応した講義で、ポイントを押さえた学習。教室講座をオンラインで視聴できるWebフォローや、音声ダウンロードを活かして隙間時間を有効利用できます。

デジタル教材は直接書き込めるので、使い勝手がよく便利でしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、FP1級の実技試験について理解し、資格の取得を目指してみてください!