「ファイナンシャルプランナーの資格、自分のために取るのって意味あるかな?」
「ファイナンシャルプランナーの知識は実際どんな場面で役に立つのだろう?」
「おすすめの勉強方法を知りたい」
そんなお悩みにお答えしていきます。
ファイナンシャルプランナー資格は日常生活に役立つお金の知識を幅広く学べるので、自分のためにもぜひ取得しておきたい資格です。
一度勉強しておけば一生涯役に立つので「義務教育に取り入れた方が良い」という意見もあるほど。
しかし実際どのように役立つのか、具体的に思い浮かばない方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、FP2級を持つWebライターのたなべようこが
- ファイナンシャルプランナー資格の概要
- 日常生活で役に立つ具体例10選
- 資格を取って良かったこと・後悔したこと
- 勉強時間が取れない人向け、おすすめの学習方法
と「ファイナンシャルプランナーの知識が自分のためにどのように役立つのか」を中心に詳しく解説。
50代の主婦でもストレート&高得点で合格できた、おすすめの学習方法もご紹介しています。
ぜひこの記事を参考に、ファイナンシャルプランナー資格取得に挑戦してみてください!
たなべようこ
【たなべようこのプロフィール】
- Webライター
- 2級FP技能士・一種外務員資格・日商簿記3級
- Twitter:たなべようこ@Webライター
Contents
ファイナンシャルプランナー(FP)は自分のために取っておきたいおすすめの国家資格!概要をサクッと解説
そもそもファイナンシャルプランナーとは、どのような資格なのでしょうか。
こちらでは、ファイナンシャルプランナー資格について、以下3つの項目で解説していきます。
- ファイナンシャルプランナー資格は独学でも取りやすい国家資格
- ファイナンシャルプランナーは勉強だけでも役に立つ!でも資格取得をおすすめ
- 【ファイナンシャルプランナー資格】3級・2級・1級のレベル感
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ファイナンシャルプランナー資格は独学でも取りやすい国家資格
ファイナンシャルプランナーとは、お金に関する幅広い知識をいかし「ライフプランの作成」や「家計管理のアドバイス」を行う人のことをいいます。
ファイナンシャルプランナー資格は、国家資格と民間資格の2種類あります。
- 国家資格:ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)3級・2級・1級
- 民間資格:AFP(2級レベル)・CFP(1級レベル)
民間資格であるAFPは「国家資格の2級合格」が受験の条件になるため、まずは国家資格合格を目指しましょう。
「国家資格」と聞くと難しそうなイメージがありますが、3級と2級は比較的難易度が低めなので独学でも無理なく学習できます。
2.ファイナンシャルプランナーは勉強だけでも役に立つ!でも資格取得をおすすめ
ファイナンシャルプランナーは「資格を持っている」事実より、その知識自体が日常で役に立つため「テキストを読めば資格は取らなくても良い」という意見もあります。
確かにそのとおりで、期限がなくても自主的に学習できる方は資格を取らなくても問題ないでしょう。
しかし「せっかく受験料を払ったのだから」「試験まであと〇日しかない」といったモチベーションがないと、学習を続けるのが難しい方も多いのではないでしょうか。
毎日忙しい中で勉強時間を捻出するのは、よほど自己管理能力のある方でないと難しいでしょう。また相続や税金といった「今すぐ役に立たないこと」は記憶に残りにくいものです。
受験料くらいは学んだ知識をいかせば簡単に取り戻せるので、モチベーション維持や記憶力に自信のない方こそ、資格取得をおすすめします。
3.【ファイナンシャルプランナー資格】3級・2級・1級のレベル感
国家資格のそれぞれの「級」にはどのような違いがあるのでしょうか。
レベル感 | 受験資格 | |
3級 | 日常生活で役立つ | なし |
2級 | 金融知識が必要な仕事で役立つ | 3級合格等 |
1級 | FPとして独立 | 実務経験 |
自分のために勉強するのなら、3級だけでもじゅうぶん役に立つでしょう。
もし将来、金融機関・保険会社・不動産会社などに就職の可能性がある場合は、続けて2級も取得されることをおすすめします。
2級は3級を完全に理解していないと合格が難しいため、年数がたつと内容を忘れてしまうからです。
1級の合格率は1割程度と、3級や2級に比べて格段に難しくなります。他の資格との兼ね合いも考えて受験を決めましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)資格はこんな場面で役に立つ!自分のためになる具体例10選
ファイナンシャルプランナーの資格を取ると「お金の知識を体系的に学べる」「マネーリテラシーが上がる」などといわれていますが、実際にはどのような場面で役に立つのでしょうか?
こちらでは、自分のためになる理由について以下10の項目で解説していきます。
- 老後の漠然としたお金の不安がなくなる
- 子どもの教育費を計画的に準備できる
- iDeCo・NISAなど、資産運用に詳しくなれる
- 給付金や控除といった「もらえるお金」がわかる
- 保険の加入・見直しが的確に判断できる
- 経済ニュースが理解できる
- 住宅ローンの選び方や節税対策がわかる
- 賃貸物件は知識があると損しにくい
- 年末調整、源泉徴収票など税金関係に詳しくなれる
- 相続や贈与の知識があるといざという時役に立つ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.老後の漠然としたお金の不安がなくなる
ファイナンシャルプランナー資格の勉強をすると適切なライフプランを立てられるようになるので「老後の生活にいくらくらい必要になるか」「そのためにどのように準備すればいいか」などがわかります。
また、年金の知識を学べるため老後のプランを立てやすくなるメリットもあります。
将来どのような生活ができるか、ある程度目途を立てられるので「何となく不安」という状態から脱出できるでしょう。
2.子どもの教育費を計画的に準備できる
ファイナンシャルプランナーはキャッシュフロー表(将来のお金の収支予想表)を作成できるので、10年後、20年後の資産状況を予測できます。
たとえば「10年後に長女、13年後に長男の大学入試」「5年後に車を買い替える」という予定がある場合、必要資金を想定して「今月から毎月〇〇円を〇〇で積み立てる」といった計画を立てられます。
人生の3大資金と呼ばれる「住宅・教育・老後」の資金を準備するには時間がかかりますが、知識があれば計画的に準備できるので心強いですよ。
3.iDeCo・NISAなど、資産運用に詳しくなれる
「資産運用するならiDeCoやつみたてNISAがおすすめ」とよく耳にします。しかし実際は「難しそうでまだやっていない」という方が多いのではないでしょうか。
たとえば100万円を年利3%(1年複利)で運用できたら、24年後には200万円になります。普通預金ではほとんど増えないのでこの差は大きいですよね。
ファイナンシャルプランナーの勉強をすると、年齢や目的、置かれている状況によってどのような金融商品が向いているのかがわかり、効率よく資産を増やしていけます。
4.給付金や控除といった「もらえるお金」がわかる
国や自治体にはさまざまな助成金がありますが、そのほとんどが自分で申請しないともらえないしくみになっています。
つまりこの世の中は知識がないと損をする可能性が高い、ということ。日頃まじめに税金を納めているのですから、もらえる権利を放棄したらもったいないですよね。
ファイナンシャルプランナーの勉強をすると、給付金や控除といった「もらえるお金」の情報を、自分で調べて理解できるようになります。
5.保険の加入・見直しが的確に判断できる
お金の知識がないと「何となく不安」になり、保険の勧誘を受けると勧められるまま加入してしまいがちです。
基本、生命保険や医療保険は社会保険(医療保険・年金保険・介護保険など)で足りない分を補強すればいいので、計算すれば必要金額を割り出せます。
保険の加入時だけでなく、見直しをする時にもファイナンシャルプランナーの知識が役立ちます。
6.経済ニュースが理解できる
ニュースでは、円安・〇〇指数・日銀の〇〇政策といった難しい経済用語が毎日のように流れてきます。
ファイナンシャルプランナーの勉強をすると、これらが何を意味しているのかがわかり、経済ニュースが突然おもしろくなってきます。
数年間経済ニュースを追っていると、日本だけでなく世界の動向まで理解できるように。経済がわかると、日常生活でも将来の見通しを立てやすくなります。
7.住宅ローンの選び方や節税対策がわかる
住宅ローンを利用する時、お金の知識があると次のような点でメリットがあります。
- 自分に合った住宅ローンを選べる
- 借入金額をいくらにすれば良いかがわかる
- 無理のない返済プランを立てられる
- 金利の動向によって借り換えのタイミングがわかる
- 借り換えする際、自分で計算して得な方法を選択できる
- 控除などを最大限にいかす方法がわかる
このように、家を買う予定のある方はファイナンシャルプランナーの勉強をしておくと、役に立つ場面が多くあります。
8.賃貸物件は知識があると損しにくい
「自分は一生賃貸で暮らす」という方も、ファイナンシャルプランナーの知識が役に立ちます。
「不動産の賃貸のしくみ」を勉強するので、悪質な業者を見抜く力が養われるからです。
また、宅地建物取引業法の基本を学べるため、不本意な条件変更にも冷静に対処できるでしょう。
9.年末調整、源泉徴収票など税金関係に詳しくなれる
ファイナンシャルプランナーは税金についても学ぶので、年末調整のしくみや源泉徴収票の内容が理解できるようになります。
また、税のしくみが理解できると節税対策も詳しくなれます。自営業者はもちろん、資産運用をする際にも税の知識は大きく役立つでしょう。
10.相続や贈与の知識があるといざという時役に立つ
相続や贈与は普段自分には関係がないと思っていても、ある日突然ふりかかってくるものです。
人間、大きなお金が絡むとどうしても関係がギクシャクしがち。最低限の知識があると発言に説得力が増すので、無駄な争いを避けられるでしょう。
円満に話し合いをするためにも、相続や贈与に関する知識はぜひ身に付けておきたいものです。
ファイナンシャルプランナー(FP)資格を取って自分のためになったこと・後悔したこと
筆者は50代の主婦。昨年(2021年)の夏に「今さら勉強して意味あるかな?」と思いつつ3級の勉強を始め、半年後には2級合格を手にしました。
こちらでは、50代にして資格取得に挑戦した筆者の体験談を、以下2つの項目で解説していきます。
- 【満足】半年間でこんなに役に立ちました
- 【後悔】もっと早く取っておくべきでした
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.【満足】半年間でこんなに役に立ちました
筆者は2級FP技能士の資格を取得してまだ5ヵ月ですが、その間何度も「資格を取って良かった」と実感しています。
具体的には次のような場面で資格取得の意義を感じました。
- 友人からiDeCoについて尋ねられた時
- 夫から年金について聞かれた時
- 自分と夫の確定拠出年金の組み入れ比率を見直した時
- 節税と老後のために小規模企業共済を始めた時
- 子どもたち(社会人)につみたてNISAを勧めた時
- 子どもの国民年金保険料猶予分の支払いを済ませた時
- 金融関係の調べ物をする際、スルスルと理解できた時
- ライターの収入がアップした時
資格を取得してまだ半年にも満たないのに、日常で役に立つ場面が多くて大満足です。
50代の私でさえこんな状況ですから、若い方ならもっと資格をいかせる場面が多くなるはずです。
2.【後悔】もっと早く取っておくべきでした
資格を取って良かったと思う反面、勉強中は「この知識、もっと早くに知っておきたかった」と毎日後悔していました。
具体例をあげてみましょう。
- 住宅ローンの返済方法
- 生命保険と医療保険の加入と見直し
- 子どもたちの学費の準備
- 退職時の社会保険の切り替え方
- 確定拠出年金の組み入れ内容
今はこれだけしか思い出せませんが、勉強中は「もっと早くに知っておきたかった。どのくらい損したのだろう?」と毎日のようにため息をついていました。
しかし、人生100年時代。子どもたちが住宅ローンを組む時や、自分たちの年金受取方法など、まだまだこの先もFPの知識を役立てていけることでしょう。
【勉強時間が取れない人向け】ファイナンシャルプランナー(FP)資格を取るためにおすすめの学習方法
すっかり頭の固くなった50代の筆者が、家事と仕事を両立しながらどのように勉強をしたのか、学習方法のコツを反省点も交えながら以下6つの項目で解説していきます。
- YouTubeで動画学習
- 要点はテキストに書き込む
- 問題集・過去問はやりっぱなしにしない
- 難問に時間をかけない
- 独学に自信のない人は通信講座がおすすめ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.YouTubeで動画学習
最近のYouTubeは質の高いFP試験対策動画がたくさんアップされています。頻出論点を繰り返し説明してくれるので、それを聞き流しているだけでもかなり勉強になります。
気を付けないといけないのは投稿日。古い動画は法改正に対応していないため、その内容で覚えてしまうと混乱する原因になります。
YouTubeを試験勉強に使用する際は必ず投稿日を確認してくださいね。
ちなみに、3級の動画はたくさんありますが、2級は視聴回数が取れないせいか少ない印象です。
どちらにしても2級は難易度が上がり体系的に学ばないと覚えにくいため、テキスト学習の方が向いているでしょう。
2.要点はテキストに書き込む
勉強時間が少ない方は、ノートを作らずに直接テキストに要点を書きこんでいく方が、あとで「テキストだけ見れば全部わかる」状態になるのでおすすめです。
ノートを作ると達成感がありますが、時間がかかってしまうのが難点。余裕のない人は、少ない時間で効率よく学習できるように工夫しましょう。
3.問題集・過去問はやりっぱなしにしない
筆者の場合は記憶力が低下しているので、問題を1周しかできなかった部分はまったく頭に残らず、時間のムダになってしまいました。
暗記に自信のない方は「間違えた問題をチェックしておいて、日をあけて解く」を、正解できるまで何度も繰り返しましょう。
4.難問に時間をかけない
ファイナンシャルプランナーの試験問題には必ず数%、テキストにも載っていない難問が含まれています。
この難問は繰り返し出題される可能性が極めて低いため、時間のない人は早々にあきらめて他の問題にとりかかるべきです。
問題練習は頻出論点にしぼって、完璧に解けるようにしておきましょう。
5.独学に自信のない方は通信講座がおすすめ
筆者は「年の功」で金融知識がそこそこあったため、独学でも問題なく合格できました。しかし、勉強に自信のない方や金融に苦手意識のある方は通信講座がおすすめです。
費用がかかりますが、合格できれば得た知識で節約や資産運用できるため、余裕で回収できるでしょう。
たとえば、スタディングのFP講座なら、講義やテキストによる知識のインプットも、確認問題でのアウトプットも、すべてお持ちのスマホやタブレットで完結します!
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一番もったいないのは挫折してあきらめてしまうこと。合格のためにできることは何でもやる勢いでがんばってください。
ぜひこの記事を参考に、ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指してみてください!