「簿記2級に落ちてショック」
「受からないのはなぜ?」
「落ちた後はどうしたらいい?」
そんなお悩みにお答えしていきます。
しっかりと試験対策をして受験したはずが、落ちてしまいどうすればいいか分からなくなっていませんか?
悲しくてやるせないと思いますが、不合格になった理由があります。
そこで、今回の記事では
- データから見る簿記2級難易度について
- 簿記2級に落ちた・受からない理由
- 次回への対策
- おすすめ簿記通信講座
と、簿記2級に受からない理由から次の試験への対策まで説明します。
ぜひ、この記事を参考に簿記2級合格を目指してみてください!
【データから見る】簿記2級は難易度が高い!落ちた・受からない人が多い試験
受験回 | 合格率 |
158回(2021.6.13) | 24.0% |
157回(2021.2.28) | 8.6% |
156回(2020.11.15) | 18.2% |
155回(2020.6.14) | 中止 |
154回(2020.2.23) | 28.6% |
153回(2019.11.17) | 27.1% |
152回(2019.6.9) | 25.4% |
151回(2019.2.24) | 12.7% |
150回(2018.11.18) | 14.7% |
149回(2018.6.10) | 15.6% |
148回(2018.2.25) | 29.6% |
近年簿記2級は、特に難しくなっています。
表に記載した合格率を見ると、過去平均は30%前後ですが第149回試験(2018年2月実施)~第151回試験(2019年2月実施)まで3回連続で15%程度。
その後の試験では、例年と同様の合格率を取り戻しましたが、第165回(2020.11.15)と第157回(2021.2.28)では受験生を苦しめた結果となりました。
全体的に合格率が下がっており、年度によってもバラツキがあることが分かります。
簿記2級は2015年に、3年間かけて出題範囲の大幅改定を行われました。
- リース取引
- 外貨建取引
- その他有価証券の処理
- 税効果会計
- 本支店会計
- 連結会計連結会計
- アップストリーム
その結果、従来1級の出題範囲であった上記の内容が2級の出題範囲に追加され、難易度が格段に上がっています。
実際、2021年2月の試験でリース取引に関する問題が出題され、難しすぎると話題になっていたそうです。以前よりも簿記2級は格段に難化しているので、不合格者が多いのも納得できますね。
しかし、しっかりと基礎を固め演習を繰り返せば解ける問題です。
苦手意識を持たず根気よく取り組んでいきましょう。
簿記2級に落ちた・受からない理由4選
そもそも簿記2級の難易度は高いですが、落ちた理由は他にもあります。
しっかりと原因を知り、向き合いましょう。
- 勉強時間が足りていなかった
- 苦手な論点を克服していなかった
- 仕訳を丸暗記していた
- 簿記3級と同じ感覚で勉強していた
それぞれ説明していきます。
1.勉強時間が足りていなかった
簿記2級の勉強時間は最低200時間以上必要で、1日に3時間勉強するとして2ヵ月以上かかります。
しかし、200時間で足りるのは仕事で簿記を日常的に使っている方や、簿記3級の知識が定着している方です。
初心者が簿記2級に合格するには、簿記3級や簿記の基礎から始めなければいけないので、400~500時間かかるでしょう。毎日3時間勉強している方でも6ヵ月ほど。
勉強時間が500時間に届いていなければ、不合格の原因は、勉強時間が足りていなかった可能性が考えられるでしょう。
2.苦手な論点を克服していなかった
細かいミスや間違いやすい問題など、自分の弱点を克服していないと簿記2級には合格できません。
工業簿記では不得意な分野を作らず、得点源にすることがカギになります。
なぜなら、出題範囲が長い間改定されておらず、過去問から対策を立てやすいからです。
しかし、工業簿記は理解しづらく苦手意識を持ったまま試験に挑んでしまう人も多数。問題を見てすぐ頭に公式や図が浮かばないのであれば、合格するのは難しいです。
工業簿記については、関連記事「【完全攻略】簿記2級の工業簿記で得点する方法!難しい理由・理解のポイント・勉強のコツを解説」にて詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください!
【完全攻略】簿記2級の工業簿記で得点する方法!難しい理由・理解のポイント・勉強のコツを解説
あいまいな部分を徹底的に洗い出し、克服していきましょう。
3.仕訳を丸暗記していた
仕訳はただ丸暗記しただけでは、初めて見る問題や応用問題に対応できないでしょう。
「どの取引」で「どの勘定科目」を選べばいいのかを判断できるようにならないといけません。
暗記は良くないといっても、各勘定科目がどのカテゴリーに属しているかなど、必要最低限の知識を覚える必要はあります。
落ち着いて考えれば解ける問題なので、そのまま暗記するのではなく勘定科目が身に着くほど演習して体得しましょう。
4.簿記3級と同じ感覚で勉強していた
すんなりと簿記3級に受かってしまったという方もいるのではないでしょうか。
前回と同じ姿勢で簿記2級の学習に取り組むのは危険なので注意してください。
なぜなら、簿記3級と簿記2級では、資格の価値がとても違うからです。
- 簿記3級:基礎の基礎。ビジネスパーソン最低限の知識程度。
- 簿記2級:経理プロの入り口。就職・転職活動で評価される。
簿記2級があれば連結が分かるので、世の中の企業の決算が読めるようになります。新卒で経理専門職として採用されたり、未経験でも経理に転職できたりする可能性があるでしょう。
それほど簿記3級と2級の間には、資格としての価値に大きな差があります。
しっかりと切り替えて、専門家としての意識を持って勉強に取り組みましょう。
【諦めるな】簿記2級に落ちた・受からなかった人がすべき次回への対策
落ちた理由は分かっても、次にやるべきことが分からないとどうしようもないですよね。
簿記2級は難しい試験ですが、適切に学習すれば必ず合格できます。
- 勉強時間を作る
- 過去問を分析する
- 勉強仲間を作ってモチベーションを高く保つ
- ノートのとり方を見直す
- 参考書を1つに絞る
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
1.勉強時間を作る
効率のいい学習は大切ですが、勉強時間は徹底的に確保してください。
必要な時間は理解度に応じて異なるので、自分の現時点でのレベルを把握して200~500時間を学習にあてましょう。
簿記は毎日勉強する必要があるので、毎日無理のない範囲で時間を設定します。1日の勉強時間が決まったら、試験日から逆算してスケジュールを立てましょう。
ズルズルと先延ばしにならないよう、試験当日の1ヵ月前には学習を終えて万全な状態で挑むことをおすすめします。
スキマ時間も利用して勉強時間を作るのもいいですね。
2.過去問を分析する
簿記試験では過去問分析が合格への近道です。
どのような出題形式が多いのか、部分点を獲得するために意識するポイントを把握し出題傾向をしっかり読み込みましょう。
出題傾向が分かったら1年分の過去問を解いていきます。
よく出題されるのに解けないなど、自分が不得意な問題の傾向も同時に分析して着実に合格を狙いましょう。
その他、ネット試験を受ける場合は、統一試験とは別に対策が必要です。
出題形式が違うので、ネット模擬試験対応書籍などを使って学習してみてください。PC操作にも必ず慣れましょう。
3.勉強仲間を作ってモチベーションを高く保つ
簿記の基礎知識がない人は6ヵ月ほどの勉強時間が必要。
しかし、半年もの間ずっとひとりで高いモチベーションを保ち続けるのは難しいです。やる気が出ない時に、頑張っている友人を見ると自分も頑張ろうと思えますよね。
さらに、簿記の学習をしている仲間を見つけるとモチベーションが上がるだけでなく、情報交換もできるのでおすすめです。
みんなで同じ目標に向かって高めあえる場があると、最後まで走り抜けられますよ。
4.ノートのとり方を見直す
勉強を始めたばかりの頃は、どこが重要なのかわかりません。その状態で、とりあえずノートにまとめるのは効率が悪い上に知識は定着しないでしょう。
簿記では、大枠を掴んでから細部を理解しアウトプットしていくという勉強方法がおすすめです。
ノートは使い方が大切なので、「間違いノート」「直前のまとめ用ノート」など必要に応じたノートを作ってください。テキストに自分なりのメモを残すのもいいですよ。
勉強の段階に応じたノートの使い方があるので、関連記事「【実践版】簿記におすすめの目的別ノート5選!同じミスを繰り返さないためのコツとは」で詳しく説明しています。参考にしてみてください!
【実践版】簿記におすすめの目的別ノート5選!同じミスを繰り返さないためのコツとは
5.参考書を1つに絞る
試験に落ちて不安になったからといって、手あたり次第に参考書を漁るのはやめましょう。
解き方が違う問題があると、混乱するからです。
自分が勉強しやすいと感じる1冊を完璧にすれば十分合格できます。試験範囲を全て網羅しているものを選び、使いこなしましょう。
テキストと問題集がリンクしている場合が多いので、なるべく同じシリーズで揃えるのがおすすめです。
簿記2級のテキストについて、関連記事「【2021年】簿記2級テキストのおすすめシリーズ4選を紹介!効果的な勉強方法も解説」にて詳しく説明しています。ぜひ、参考にしてみてください!
【2022年】簿記2級テキストのおすすめシリーズ4選を紹介!効果的な勉強方法も解説
簿記2級に落ちてどうしても受からない場合は通信講座がおすすめ
独学での勉強が難しく感じた方は通信講座の受講がおすすめです。
解答のノウハウなど1人で学習しても手に入れられないコツが分かりますよ。
- スタディング
- クレアール
- フォーサイト
ここでは3つの通信講座について説明します。
1.スタディング
価格を重視する方は、業界最安値講座であるスタディングがおすすめ。
簿記2級合格コース | 19,800円(税込) |
提供してくれる教材・サービスの質が高くコストパフォーマンスが高いです。
スマホを使った学習で社会人や学生など忙しい人でも効率よく勉強できるでしょう。スキマ時間を有効活用したい人や全てオンラインで完結させたい人に向いています。
スタディングについての詳しい解説は、関連記事「【1級開講】スタディング簿記講座(旧:通勤講座)の評判とは!テキスト・講師・価格の口コミを紹介」で説明しています。ぜひ、参考にしてみてください。
【ぶっちゃけ】STUDYing(スタディング)簿記1級の評判とは!通信講座の良い&悪い口コミを紹介【旧:通勤講座】
2.クレアール
合格必要得点範囲にフォーカスした非常識合格法で、合格に向けて必要最低限の知識を得られます。
質問が無制限なので、独学では難しい疑問点解消がすんなりと出来るのでストレスなく学習を進められるでしょう。
2022年2月目標2級パックWeb通信 | 53,000円(税込・送料込) |
1月は割引価格:34,980円で受講が可能です。時期によって割引価格が変わるので要注意です。
クレアールの評判について、関連記事「【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介」で解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介
3.フォーサイト
フルカラーで図解や表を用いたテキストなので視覚的に分かりやすい作りになっています。
試験対策がバッチリできるオリジナル問題集の評判が高いです。
バリューセット1 | 37,800円(税込) |
中でも魅力的なのが、eラーニングシステム「Manabun」です。
学習スケジュール作成ができたり、〇×形式のクイズで簡単に学習出来たりと画期的で楽しく学習できるでしょう。
フォーサイトについては、関連記事「【コスパ抜群】フォーサイト簿記講座の評判とは!料金・講師・サポート体制の口コミを紹介」で詳しく解説しています。ぜひ、確認してみてください。
【コスパ抜群】フォーサイト簿記講座の評判とは!料金・講師・サポート体制の口コミを紹介
今回の記事を参考に、簿記2級の受験対策を考えてみてください。