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【腕を磨け】ファイナンスのおすすめ資格14選!CFAやストラクチャーファイナンスも解説

「就職や転職に有利なファイナンス関連の資格ってあるかな?」
「資格を取って職場で認められたい!」
「キャリアアップして収入の大幅増を目指したい!」

そんなお悩みにお答えしていきます。

ファイナンス関連の資格を取得すると、専門知識を活かして活躍できる機会が増え、収入アップも期待できます。

しかし「そもそもファイナンスは何を意味するのか」「どのような資格があるのか」このような点があいまいな方が多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では

  • 「ファイナンス資格」には広義と狭義の意味がある
  • ファイナンス関連の資格おすすめ9選
  • CFAなどファイナンス関連の難関資格5選
  • ストラクチャーファイナンスやコーポレートファイナンスに必要な資格

と、ファイナンス関連の資格について詳しく解説します。

ぜひこの記事を参考に自分に合った資格を見つけて、資格取得にチャレンジしてみてください!

【資格紹介の前に】ファイナンスには広義と狭義の意味がある

実は「ファイナンス」という言葉は、一般的に使用される場合(広義)と企業内で使用される場合(狭義)で若干ニュアンスが異なります。

  • 広義:財源や資金、財政や財政学、金融や融資などの意味
  • 狭義:企業では「資金調達」を意味するケースが多い

ここでは、広い意味での「ファイナンス」に関連する資格を中心に紹介していきます。

ファイナンス関連のおすすめ資格9選

ファイナンス関連の資格にはどのようなものがあるのでしょうか?

こちらでは、初めて学ぶ方でも比較的挑戦しやすい資格について、以下9つの項目で解説していきます。

  1. 簿記
  2. FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)
  3. 証券外務員
  4. ビジネス会計検定
  5. 経理・財務スキル検定(FASS検定)
  6. 貸金業務主任者
  7. 電子会計実務検定
  8. スタンダードCFO・プロフェッショナルCFO
  9. 証券アナリスト

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.簿記

そもそも簿記とは「事業活動によるお金の出入りを記録すること」を意味します。

日々の取引内容を記録して「財務状況を把握するための決算書作成」までが一連の流れです。

簿記検定には日商・全経・全商の3種類ありますが、知名度の高さや評価が得られる点では日商が圧倒的に有利。

どんな業種でも経理の知識は必要なので、簿記検定は取っておいて損のない資格です。

各級の特徴は以下のとおりです。

  • 3級:小規模企業の会計事務レベルで、ビジネスパーソンなら誰もが知っておきたい基礎的な内容。学習時間は100時間程度
  • 2級:中小企業や大企業の経理や財務部門で高く評価される。学習時間は200~300時間程度
  • 1級:税理士、公認会計士への登竜門となる難関資格。学習時間は500~1,000時間程度

2級に合格すると財務諸表(企業の経営状態をまとめた書類)が読めるようになるので企業のコーポレートファイナンス事業で活躍することも可能です。

なお、1級の学習時間は、個人の学習進捗度により大きく異なります。

簿記3級についてもっと詳しく知りたい方は、関連記事「【会計の入門資格】簿記3級とは!一発合格を目指す人のための徹底攻略ガイドブック【初心者向け全16回講義】」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

2.FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)

FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)は、手軽に取れる国家資格のひとつ。

基本的なお金の知識が身に付くので、仕事だけでなく日常生活でも大いに役立ちます。

各級の特徴は以下のとおりです。

  • 3級:入門レベルで、家計管理や生活設計に役立つ内容。学習時間は80~150時間程度
  • 2級:銀行や証券会社、保険会社など金融業界への就職や転職に有利。学習時間は150~300時間程度
  • 1級:難易度が高く、合格率は12%程度。学習時間は600時間~

FPには国家資格の他、民間資格のCFP(FP1級レベル)とAFP(FP2級レベル)もあります。

CFP資格やAFP資格には有効期限があり、更新するには年会費や更新費が必要です。

FPの通信講座について知りたい方は、関連記事「【2021新開講】クレアールFP通信講座の評判とは!講師・テキスト・価格の口コミを紹介【ファイナンシャル・プランナー】」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【2021新開講】クレアールFP通信講座の評判とは!講師・テキスト・価格の口コミを紹介【ファイナンシャル・プランナー】

3.証券外務員

銀行や証券会社で働くには、証券外務員資格の取得が必須なので、多くの金融機関では就職が決まると「入社までに資格を取るように」と受験を促しています。

転職の場合は通常、証券外務員資格所持が応募条件として掲げられています。

一般的な学習時間は次のとおり。

  • 二種:40~80時間程度
  • 一種:80~100時間程度

証券外務員資格は独立開業には向かないものの、一度取得すると生涯有効なのがメリットです。

金融業界での就職を希望される方は、先に勉強しておくとあとで楽できるでしょう。

4.ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は企業にとって最適なお金の使われ方がされているか、分析する力を問われる資格です。

財務諸表が読めるようになるため、企業のファイナンス業務(資金調達業務)に活かせる他、株式投資にも役立ちます。

一般的な学習時間は次のとおり。

  • 3級:50〜100時間程度
  • 2級:100~150時間程度

金融機関を目指す学生なら2級以上を持っていると、就職時にアピールポイントとして活用できるでしょう。

5.経理・財務スキル検定(FASS検定)

経理・財務スキル検定は主に企業の経理・財務部門に従事する人を対象とした資格で、FASS検定とも呼ばれています。

実務を学べるため、就職や転職にも有利な資格です。

試験は四択なので、他の資格と比べると心理的に楽かもしれません。

比較的新しい資格でまだ知名度が低いため、簿記と並行して取っておくと就職・転職時により強くアピールできるでしょう。

6.貸金業務主任者

貸金業務主任者は、クレジット会社への就職・転職に役立つ国家資格です。

貸金業務を扱う事業所に最低1名以上の設置義務が法律で定められているため、貸金業には欠かせない資格です。

他の国家資格と比較して難易度は標準~やや低め。学習目安時間は180時間程度と言われています。

7.電子会計実務検定

電子会計実務検定は日本商工会議所が実施する検定で、会計ソフトを使いこなすスキルが問われます。

「あらゆる業種で活かせる汎用性の高さ」「公的資格なので履歴書に記載できる」点が魅力の資格です。

日商簿記検定の知識が必要なので、一緒に取得してもよいでしょう。

8.スタンダードCFO・プロフェッショナルCFO

CFOとは企業の最高財務責任者のこと。経営戦略や財務戦略によって企業の発展を担う責任ある立場です。

CFOには資格がなくてもなれますが、取得しておくと財務のエキスパートとして公的に実力を示せます。

スタンダードCFOの上位資格がプロフェッショナルCFOで、経営のトップ層を目指す方におすすめの資格です。

9.証券アナリスト

証券アナリストは証券会社だけでなく、一般企業への就職・転職にも有利な資格です。

他の資格に比べて社内での報奨金が高い傾向があるのも魅力。

1年半~2年くらいの学習期間が必要ですが、次に紹介する難易度の高い国家資格に比べれば比較的合格しやすい資格です。

CFAなど難関ファイナンス資格5選

一般的に「難関」と呼ばれるファイナンス関連の資格にはどのようなものがあるのでしょうか?

こちらでは、難関ファイナンス資格について、以下5つの項目で解説していきます。

  1. CFA(米国証券アナリスト)
  2. 公認会計士
  3. 税理士
  4. アクチュアリー
  5. 不動産鑑定士

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.CFA(米国証券アナリスト)

CFAは「米国証券アナリスト」とも呼ばれており、高い権威性をもつ資格です。

英語で出題されるので、受験される方はまず英語をクリアしておきましょう。

CFA資格保持者の平均年収は1,900万円、日本人の資格保持者は1,300人程度です。

証券会社や資産運用コンサルタント会社は実績重視ですが、銀行は経験がなくても資格を武器に就職や転職が可能です。

受験資格 大卒(見込含む)もしくは実務経験
学習期間 すべてのレベルをクリアするには最低4年
合格後 銀行・証券会社・資産運用コンサルタント会社へ就職

2.公認会計士

公認会計士は、会計に携わる資格の中で最高峰の難関国家資格です。

主な仕事内容は会計監査で、企業の成績表とも言える財務諸表の信頼性を担保する、重要な役割を担います。

難易度は高いものの、受験資格がないので年齢・学歴を問わず誰でもチャレンジできるのが魅力。

公認会計士の資格があれば税理士としても登録できるため、税務やコンサルティング業務を行うことも可能です。

受験資格 なし
学習期間 5,000時間程度(平均2~3年)
合格後 監査法人・会計事務所・税理士事務所・一般企業などへ就職、もしくは独立開業

公認会計士を目指すなら、圧倒的な合格率を誇るCPA会計学院がおすすめ。実力のある有名講師が多数在籍しています。

3.税理士

税理士は税金のプロフェッショナル。公認会計士と比較すると「量的」に難易度が高い資格です。

学習の内容量は多いものの、1科目ずつ受験できるので何年もかけて合格を目指す方が多く、社会人でも挑戦しやすい資格です。

試験に合格しても2年以上の実務経験が必要なため、合格後は税理士法人や個人会計事務所に就職するのが一般的です。

受験資格 日商簿記1級合格、会計業務に2年以上従事など選択肢は多い
学習期間 通常5~8年
合格後 2年以上の実務経験後は一般企業に就職か独立開業

コツコツと勉強を続けるには、隙間時間を活用するのがポイント。スマホ1つで学習できるスタディングは、時間がない方にこそおすすめできる学習方法です。

4.アクチュアリー

アクチュアリーは保険会社や信託銀行などで、保険に関する計算をする専門職。統計学や確率論を駆使してデータ分析をします。

日本アクチュアリー会が実施するアクチュアリー資格試験は、1次試験合格まで平均5年、2次試験合格まで平均3年かかるため、通算8年程度必要になります。

合格者が少ない割に需要が高いため、就職・転職に非常に有利な資格です。

受験資格 大学卒業または大学卒業と同等の基礎的学力を有する者
学習期間 1次試験と2次試験、通算で8年程度
合格後 保険会社や信託銀行に就職

5.不動産鑑定士

不動産鑑定士は弁護士や公認会計士とともに3大国家資格と呼ばれる難易度の高い資格です。

就職先は不動産業と金融業に大別され、金融業では銀行や資産運用会社で需要があります。

金融業での具体的な仕事内容は、担保物件の不動産鑑定や不動産を有効活用するための相談業務など、いわゆるファイナンス業務です。

受験資格がないので年齢・学歴を問わず誰でも受験可能なのが特長です。

受験資格 なし
学習期間 2,000~3,700時間
合格後 不動産業もしくは金融業に就職

コーポレートファイナンスやストラクチャードファイナンスで優遇される資格

企業のファイナンス(資金調達)業務では、どのような資格が優遇されるのでしょうか?

こちらでは、企業のファイナンス業務で優遇される資格について、以下2つの項目で解説していきます。

  1. コーポレートファイナンス
  2. ストラクチャードファイナンス

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.コーポレートファイナンス

企業の主なファイナンス手法である、コーポレートファイナンスについて解説していきます。

コーポレートファイナンスとは

コーポレートファイナンスとは、企業側の視点で言うと「企業本体の信用力」をもとに資金調達する手法のこと。

投資家側(または融資する金融機関側)からすると「企業本体の信用力」が投資の判断基準になります。

コーポレートファイナンスは僕達が「企業の資金調達」と聞いてイメージする、一般的な資金調達方法です。

コーポレートファイナンスで優遇される資格

コーポレートファイナンスで優遇される資格は主に次の3つです。

  • 証券アナリスト
  • CFA(米国証券アナリスト)
  • プロフェッショナルCFO検定

コーポレートファイナンス業務では資格よりも経験が重視されるため、資格が武器になるのは20代までかもしれません

逆に実務経験と資格があれば、転職でも間違いなく有利になるでしょう。

2.ストラクチャードファイナンス

企業のファイナンス業務のひとつである、ストラクチャードファイナンスについて解説していきます。

ストラクチャードファイナンスとは

ストラクチャードファイナンスとは、企業側の視点で言うと「企業本体の信用力から切り離された、プロジェクトや資産」をもとに資金調達する手法のこと。

企業は自社に信用がなくても「プロジェクトや資産」に価値があれば資金調達が可能です。

投資家側(または融資する金融機関側)からすると「プロジェクトや資産」が投資の判断基準になります。

例えばある企業が「海外事業」を開始するにあたり、資金調達したとします。調達した資金の返済財源は「海外事業」の収益に限定され、担保も「海外事業」の資産に限定されます。

ストラクチャードファイナンスで優遇される資格

ストラクチャードファイナンスは「プロジェクトや資産」の内容によって業務内容も大きく異なるため、オールマイティーに通用する資格を挙げるのは難しい印象です。

とはいえ、ネット上で調査したところ、以下のような資格が優遇条件になっているケースが多かったです。

  • 銀行系:不動産鑑定士・ビジネス英語
  • 一般企業系:日商簿記検定2級・宅地建物取引士

総じて実務経験を重視しており、共通して多かったのがビジネス英語でした。

企業のファイナンス業務に就くには、ビジネスパーソンの基礎とも言える「簿記」や「英語」を身に付けておくと良いでしょう。

ぜひこの記事を参考に、資格取得を目指してみてください!