「FP2級の実技の配点はどんな感じ?」
「FP2級を受験するときは、何点取れば合格なの?」
「効率良く勉強する方法を教えてほしい」
これらのお悩みにお答えしていきます。
国家資格であるFP2級は、税金や保険など豊富な知識を持ち合わせ、就職や転職から私生活に至るまで、さまざまな場面で役立つ資格です。
そんなFP2級の資格を取得するためには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。
ただ、実技試験の配点が分からず、どこを重点的に勉強したらいいのか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで、この記事では
- FP2級の実技試験の種類
- FP2級の実技の配点予想と合格点
- 実技の配点から考える効率的な勉強方法
- FP2級の実技試験に効率良く合格するコツ
とFP2級の実技試験について徹底的に解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、FP2級の実技試験の配点を知り、効率の良い勉強方法を見つけ試験に合格してくださいね!
Contents
【配点の前に】FP2級の実技試験は5種類ある!概要をサクッと解説
FP2級の実技試験は、日本FP協会が1種類・きんざい(金融財政事情研究会)が4種類と、計5種類の中から選択できます。
指定試験機関 | 実施月 | 試験内容 |
日本FP協会 | 1月・5月・9月 | 資産設計提案業務 |
きんざい | 1月・5月・9月 | 個人資産相談業務 |
きんざい | 1月・9月 | 中小事業主資産相談業務 |
きんざい | 1月・5月・9月 | 生保顧客資産相談業務 |
きんざい | 9月 | 損保顧客資産相談業務 |
それぞれ問題の傾向は異なるため、早めにどの試験を受験するのか決めておくことで、対策が行いやすくなります。
決め方は、自分の得意分野や身につけたいスキルから考えるのが一般的です。どうしても決められない方は合格率が高く、幅広い知識が身につく日本FP協会の資産設計提案業務にすると良いでしょう。
なお、FP2級実技の選択方法については、関連記事「【これで決まり】FP2級の実技試験のおすすめはどれ?選択方法を詳しく解説【合格率で選ぶのはNG】」にて詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

FP2級の学科試験の配点予想と合格点
FP2級の学科試験は、日本FP協会ときんざいで同じ問題が出題され、60点満点のうち36点以上で合格となります。日本FP協会の資料によると、合格率は40%~55%です。
60点満点の試験で問題数が60問であることから、配点は「1問=1点」となります。実際、日本FP協会の解答速報を見てみると、各1点と記載されています。
出題内容に関しては、各分野で均等に出題されます。
分野 | 問題数 |
ライフプランニング | 10問 |
リスク管理 | 10問 |
金融資産運用 | 10問 |
タックスプランニング | 10問 |
不動産 | 10問 |
相続・事業承継 | 10問 |
どれか一つの分野に特化するのではなく、全分野をバランスよく学習しましょう。
FP2級の実技試験の配点予想と合格点
FP2級の実技試験の配点予想と合格点を見ていきましょう。
- 日本FP協会の場合
- きんざい(金融財政事情研究会)の場合
順に解説します。
1.日本FP協会の場合
日本FP協会の実技試験では100点満点のうち、60点以上取れていれば合格です。日本FP協会の資料によると、2022年1月の試験では実技試験合格率が56.33%でした。
気になる配点は非公開となっており、問い合わせをしても答えてもらえません。
2022年5月の実技試験を見てみると、【大問1】〜【大問10】まで10個、問題数は40問でした。また、1問の中に複数回答する問題もあり、実際に解答する箇所は71個です。
学科試験のように、1問=1点というわけにはいきません。
詳しく問題を見てみると、計算問題や〇×問題、選択問題があります。あくまでも予想ですが、比較的時間のかかる計算問題の配点が2点、知識だけで解ける〇×問題や選択問題の配点が1点と考えられます。
2.きんざい(金融財政事情研究会)の場合
きんざいは50点満点のうち、30点以上取れていれば合格です。きんざいの資料によると、2022年1月の試験では以下のような試験結果となっています。
課目 | 合格率 |
個人資産相談業務 | 39.59% |
中小事業主資産相談業務 | 57.84% |
生保顧客資産相談業務 | 50.94% |
損保顧客資産相談業務 | ‐ |
2022年5月の個人資産相談業務の実技試験を見てみると、【大問1】〜【大問5】まで5個、問題数は15問でした。また、1問が分割されている問題もあり、実際に解答する箇所は42個です。
なお、きんざいの実技試験も配点は非公開です。こちらもあくまでも予想ですが、日本FP協会と同様に、計算問題の配点が2点、選択問題や知識を問う問題は1点と考えられます。
【効率重視】FP2級の実技の配点から考えるおすすめの勉強方法
ここからは、FP2級の実技の配点を踏まえて、効率良く合格するための勉強方法をご紹介します。
- インプットよりもアウトプットを意識する
- 解説がしっかりあるテキストや問題集を選ぶ
- 時間配分を意識する
- 解答スピードを上げる
以下で詳しく解説します。
1.インプットよりもアウトプットを意識する
FP2級の実技試験対策をするときは、過去問を実際に解くなど、アウトプットを意識しましょう。
試験範囲が広いFPは、闇雲に勉強しても合格するのは難しいためです。
過去問を解くことで、苦手な問題など自分の弱点や、その時点での自分の実力を知ることができます。テキストを読み返すときも「ここは過去問出ていたところだから」と重点的に読めるようになるため、理解が深まりやすくなります。
ちなみに、過去問は日本FP協会の公式サイトから無料でダウンロードできるので、使ってみましょう。
2.解説がしっかりあるテキストや問題集を選ぶ
2級FP技能士の実技試験は計算問題があり、基礎的な内容を理解できていないと合格点には届きません。
そのため問題集の答えを丸暗記するのではなく、過程をしっかり理解し、疑問点はテキストで理解を深めていくことが大切です。
テキストや問題集は多数あり、中には要点の解説だけしか書かれておらず、読んでも深く理解できないものもあります。
すでに知識のある方が復習として上記のようなテキストや問題集を使うのは良いですが、これから本格的に学習を始める方にはおすすめできません。
間違いやすい問題など、細かいところまで入念に記載されているケースもあるため、解説が充実しているテキストや問題集を使うようにしましょう。
3.時間配分を意識する
2級FP技能士の実技試験は90分で40問を解く必要があります。1問当たりに直すと2分程度とかなり短めの設定です。
先ほど予想した配点が高いと考えられる計算問題に時間を残すためにも、知識問題は即答できるように勉強を繰り返しましょう。
計算問題でも時間を節約するために、電卓に慣れたり簡単な計算は暗算をしたりするなどの練習をおすすめします。
また、本番は緊張してしまい、予定した時間通りに解けなかった、ケアレスミスをしてしまったなどの事態も考えられます。
練習問題を解くときは本番と同様の時間配分を意識しつつ、頭の中で計算するだけでなく、実際に手を動かして練習しましょう。
FP2級の実技試験に効率よく合格!おすすめの通信講座3選
FP2級はぶっちゃけ独学でも合格できる資格です。
ただ、市販の本を使って勉強していても実技に不安がある方や一発で確実に合格したい方は、FP2級の通信講座をおすすめします。
数ある通信講座の中でもおすすめなのが以下の3つです。
- アーティス(資格対策ドットコム)
- スタディング
- フォーサイト
順に解説します。
1.アーティス(資格対策ドットコム)
講座 | 値段 |
2級FP技能士のみ | 18,150円(税込) |
2級FP技能士・AFP認定研修(基本課程) | 23,650円(税込) |
コストパフォーマンスに優れた講座を探している方は、アーティス(資格取得ドットコム)をおすすめします。
年間40万人以上に利用されており、金融機関での指導実績もあるので安心です。
制度改正にも迅速に対応し、独学だと時間のかかる内容もすぐに解決できます。
また、2級FP技能士を取得した後に、AFP認定研修を受講しようとしているのであれば、セットになった講座もあります。
申し込んだその日から勉強を始められます。やる気がある時に始められるので、継続しやすくなりますよ。
なお、アーティス(資格対策ドットコム)ついては、関連記事「【継続教育が人気】 アーティスFP通信講座(資格対策ドットコム)の評判とは!講師・テキスト・価格の口コミを紹介」にて詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

2.スタディング
講座 | 値段 |
2級FP技能士のみ | 一括:26,400円(税込) 分割:月々2,379円×12回(税込) |
3級・2級セットコース | 一括:28,600円(税込) 分割:月々2,577円×12回(税込) |
実技試験の過去問10年分の中から、特に出題されそうな問題集を使ってアウトプットできるため、効率よく過去問演習を行えます。
また、重要な部分を重点的に確認できる「要点まとめシート付き」です。自分でノートを作成する必要がなく、気になる部分があれば付け加えていく形で、オリジナルのノートができます。
3級の内容が定着していない方は、3級と2級がセットになったコースがおすすめです。基礎をしっかり定着させてから試験に臨みましょう。
3.フォーサイト
講座 | 値段 |
バリューセット | 60,800円(税込) |
2級FP技能士(実技試験編) | 10,800円(税込) |
eラーニング「ManaBun(マナブン)」が講座に標準装備しており、スマートフォン・タブレット・パソコンなど、お手持ちのデバイスで学習可能です。
バリューセットには、2級基礎+過去問・2級FP技能士+AFP・3級対策の講座を受講できます。これまでの内容を総まとめしたい方や、AFP認定研修を受けようと考えている方は、こちらがおすすめです。
一方で、FP2級の実技試験だけ対策したい方は、2級FP技能士(実技試験編)を受講しましょう。実技試験の全科目の押えておくべき知識をまとめてあり、最後に重要ポイントをきっちり確認できます。
ぜひ今回の記事を参考に、FP2級の実技試験の配点を理解し、効率良く資格取得を目指してみてください!