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【これでマスター】簿記の電卓の使い方を徹底解説!左手打ちがおすすめな理由・練習方法を紹介

「電卓が早く打てるようになりたい」
「計算ミスをしない方法が知りたい」
「電卓は色んな機能があってよくわからない」

そんなお悩みにお答えします。

簿記の勉強をしていると、避けては通れないのが電卓の使い方。

しかし、今まで何となくで電卓を使っていて、電卓の使い方を習ったことがないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では

  • 簿記試験で電卓機能を使った方がいい理由
  • 電卓機能の操作方法
  • 左手の使い方
  • 電卓の操作方法がわかるおすすめの本

と簿記で電卓を使う上で気になることを全て解説します。

初めは難しいかもしれませんが、慣れてしまえば簡単に使いこなせるようになります!

ぜひ、この記事を参考に電卓の使い方をマスターして、簿記試験で活かしましょう。

簿記は電卓を使いこなすのが重要!理由を30秒でサクッと解説

電卓の便利な機能を知らなくても、操作はできます。

しかし、計算に時間をかけず、問題の解き方を考えることに時間をかけたいですよね。

機能キーを活用するだけで、計算スピードが上がるだけでなく計算ミスも防げます

実際に便利な機能を使って、計算時間を半分に短縮できたという口コミも。操作方法を知らないより、圧倒的有利に簿記試験を受けられます。

その他、簿記試験だけじゃなく、日常生活でも使えるので知っておいて損はないでしょう。

簿記に役立つ電卓機能の使い方7選

具体的にどのような機能があるのか、知っておくと便利な機能を厳選しました。

カシオ、シャープ、キャノンなど、電卓の種類によってキーが少し違うので、ご自身が使っている電卓を確認しておきましょう。

電卓機能の使い方7選を、1つずつご紹介します。

  1. M(メモリーキー)の使い方
  2. GT(グランドトータルキー)の使い方
  3. C・CE・CAと桁下げキーの使い方
  4. 定数計算
  5. 時間計算
  6. プラスマイナス(+/-)の使い方
  7. パーセントキー(%)の使い方

1.M(メモリーキー)の使い方

キーの名称 機能
【M+】メモリープラスキー 入力数値や計算結果をメモリーに加算。
【M-】メモリーマイナスキー 入力数値や計算結果をメモリーから減算。
【MRC】メモリーリコール/メモリークリアキー メモリーに記憶されている数値を呼び出し、もう一度押すとメモリーがクリア。

例えば「りんごが5つ入った袋が5袋、りんごが10個入った袋が10袋あります。りんごの数は何個でしょう?」というとき。5 x 5 + 10 x 10 で答えが導けそうです。

しかし、この順で電卓のキーを押してしまうと、掛け算より先に足し算が行われてしまい、正しい計算結果が導けません。

そこで、メモリーキーの出番です。以下のようにキーを押してみましょう。

  1. 5 x 5 M+(電卓表示 25)
  2. 10 x 10 M+(電卓表示 100)
  3. MRC(電卓表示 125)

区切り毎にメモリーキーを押すのを忘れないようにしましょう。

計算の優先順位を考慮して計算ができるので、特に覚えておきたいキーです。

2.GT(グランドトータルキー)の使い方

キーの名称 機能
【GT】グランドトータルキー 総合計

「=」を押して出た答えを自動的に合計し、連続した計算の総合計を求めます。

2回続けて押すと、GTメモリーの内容を消去します。

例えば、先ほどのりんごの例。5 x 5 + 10 x 10 はGTキーを使って計算するパターンもあります。

以下のようにキーを押してみましょう。

  1. 5 x 5 =(電卓表示 25)
  2. 10 x 10 =(電卓表示 100)
  3. GT(電卓表示 125)

計算の区切りごとに=を押しましょう。

最後にGTを押すだけで、それまでの計算結果が自動で合計されます。

3.CA・CE・Cと桁下げキーの使い方

キーの名称 機能
【CA】オールクリアキー 入力したもの全てをリセット。
【CE】クリアエントリーキー GTメモリーとメモリー以外の数値を消す。
【C】クリアキー 今表示されている数値を消す。

例えば、123+1234+12345=13702の計算をします。

  1. 123+1234+12344と間違って数値を打ち込んだ時
  2. 【CA】を押すと全てリセットされるので最初から計算をし直さなければいけません。

以下のように【CE】を使うと便利です。

  1. 123+1234+12344と間違って数値を打ち込んだ時
  2. 【CE】を押すと直前に打ち込んだ数値(12344)だけが消えます。

その後、もう一度正しい数値(12345)を打ち込むと続きから計算できるので、最初から打ち直す手間が省けます。

4.定数計算

定数計算とは、同じ数を足し続けたり引き続けたりと、数値を固定して計算することです。

定数計算キーがあるわけではありません。

定数計算には以下の種類があります。

  1. 定数加算:足す数を定数として計算する場合
  2. 定数減算:引く数を定数として計算する場合
  3. 定数乗算:かける数を定数として計算する場合
  4. 定数割算:割る数を定数として計算する場合

定数計算を応用して、累乗計算もできます。

例えば、10+20=30、10+30=40、10+40=50、10+50=60と「10」を固定して足し続ける計算をします。

カシオの場合は10の後に「+」を2回打つと「+10」が固定されます。「+10」を固定した後は、足したい数と「」を押すだけで、それぞれの計算結果を表示することができます。

  1. 10 + = 20 =(電卓表示 30)
  2. 30 =(電卓表示 40)
  3. 40 =(電卓表示 50)…

と足す数だけ打ち込むので無駄なく計算できます。

5.時間計算

キーの名称 機能
【時間計算】キー 時間を使った計算

時間・分・秒の区切りで時間計算キーを押すと、秒単位まで時間計算ができます。

例えば、時給1050円で3時間30分働いた場合の賃金を計算します。

【時間計算】1200 × 3【時間計算】30 =(電卓表示 4200)

秒まで出したい場合は、【時間計算】【時間計算】と2回押すと出せます。

時間に関わる計算が簡単にできるので、時間から分に変換したりする必要がなくなります。

6.プラスマイナス(+/-)の使い方

キーの名称 機能
【+/-】プラスマイナスキー 正・負の入れ替え

電卓に表示されている数値の「正(+)」と「負(-)」を入れ替えます。

例えば、千円札で、150円の商品を3つ買った場合のお釣りを計算します。

そのまま計算すると、マイナスが出てしまいます。

150 × 3 1,000 =(電卓表示 -550)

このような場合に、プラスマイナスキーを使います。

  1. 150 × 3 商品の計算をする
  2. 【+/-】を押す(電卓表示 -450)
  3. +1,000 千円札で支払う(電卓表示 550)

お金を扱うときに-は使えないので、プラスマイナスキーを使うと分かりやすくなり便利です。

7.パーセントキー(%)の使い方

キーの名称 機能
【%】パーセントキー 百分率の計算

百分率(%)の計算をします。

例えば、600の30%を計算します。

600 × 30 =(電卓表示 180)

シンプルにキーを打つだけで百分率計算ができます。

数値に変換しなくても計算できるのはありがたいですよね。

簿記で電卓を使うなら左手打ちが理想

効率よく電卓を使うには、左手がいいという話を聞いたことはありませんか?実際、できる会計士はみんな左手で電卓を打っている…なんてことも。

こちらでは、なぜ左手をおすすめするのか、何本の指で操作すればよいのかを順に説明していきます。

  1. なぜ右手ではなく左手がおすすめなのか
  2. 左手の何本の指を使えばいいのか?
  3. 時間があるときに練習しよう

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.なぜ右手ではなく左手がおすすめなのか?

電卓を左手で操作することは、計算スピードを上げる・ミスを防ぐことに繋がります。

なぜなら、左手は常に電卓を打ち、右手は常にペンを持ったまま計算ができるからです。

右手で電卓を使い計算すると、どうなるでしょうか。

  1. 電卓を使って計算する
  2. ペンに持ち替え回答用紙に答えを記入
  3. ペンを置く
  4. 電卓を使って計算する

さらに、回答をきちんと書くために、電卓を置き直すこともあるでしょう。

このように、計算するために必要な動作が多くなるので、タイムロスに繋がります

また、回答を記入したりページをめくったりと、電卓を使うことに集中できないので計算ミスが起きる可能性もあります。

左手で電卓を打つことで、ポジションを崩さずに計算でき、効率がグッと良くなるでしょう。

ペンを持つ方の反対の手で電卓を打つことが理想なので、右利きの人は左手、左利きの人は右手になります。

2.左手の何本の指を使えばいいのか?

最もおすすめなのは、5本の指全て使うことです。

5本すべて使えると、指1本あたりで担当するキーの数が少なくなり負担が軽減されるので、スピードが速くミスも少なくなります。

親指と小指を使うメリットは、とても大きいです。

」「」「」を親指で押せるようになると、人差指で押すよりスムーズに計算ができるでしょう。

0」を小指で押せるようになると、薬指の負担が軽減する上に、小指は「0」だけなので反射的に反応できスピードが上がります。

3本でも4本でも計算をすることはできますが、5本指が使えると格段に計算が楽になるのでおすすめです。

3.時間があるときに練習しよう

電卓の使い方をマスターできればベストですが、簿記3級〜2級くらいなら十分利き手でも戦えます。

仕事で使ったり、さらに上位資格を目指したい方は、特に取り組むメリットが大きいでしょう。

使い方をマスターすることは必須ではなく、すぐに身につくものではないので、時間があるときにコツコツと練習することが大切です。

電卓の練習に、1日の中で何時間も割くのではなく、毎日数分指をならすような感覚で電卓を打つ練習をしてみてください。

簿記で電卓を使いこなすための練習方法

電卓の機能や指の使い方を確認した後は、練習あるのみです。意識せずスムーズに打てるようになることが目標です。

電卓の基本的な操作方法とブラインドタッチの練習方法を解説します。

1.電卓の練習をする前に押さえておきたいこと

まずは、ホームポジションを確認しましょう。

「5」のボタンの上に小さな突起がついているので、そこに中指を、その両サイドにある「4」と「6」に薬指と人差し指を置きます。

「5」の小さな突起により、電卓を見なくてもホームポジションの位置を確認できるようになります。

電卓の打ち方のコツは、

  • 手首をデスクから浮かせて
  • 卵を包み込むような形、猫の手にして指を置き
  • リズミカルにキーを打つ

です。

このコツを意識しながら打つ練習をしてください。

2.ブラインドタッチの練習方法

どのように電卓を打つか決めたら、ブラインドタッチの練習をします。

以下の練習を、初めは電卓を見ながら時間をはかって行い、徐々に時間を短縮していきましょう。

レベル1:横の動き
1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55
レベル2:縦の動き
1+4+7+2+5+8+3+6+9=45
レベル3:斜めの動き
192837465+918273645=1,111,111,110
レベル4:0を使う計算
10+20+30+40+50+60+70+80+90-90-80-70-60-50-40-30-20-10=0
レベル5:1桁の計算
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1=10
レベル6:2桁の計算
11+11+11+11+11+11+11+11+11+11=110
レベル7:3桁の計算
111+111+111+111+111+111+111+111+111+111=1,110

操作に慣れることが大切なので、焦らず身につけられるといいですね。

簿記電卓の使い方がわかるおすすめな本3つ

もっと詳しい電卓の使い方が知りたい方は、参考書を使ってみてください。

ここでは、電卓の使い方が学べるおすすめの本を3つご紹介します。

  1. パブロフくんと学ぶ電卓使いこなしBOOK
  2. はじめての人の電卓操作入門塾
  3. 世界一やさしい 電卓の教科書1年生

1つずつ見ていきましょう。

1.パブロフくんと学ぶ電卓使いこなしBOOK

パブロフは、簿記試験のテキストや問題集などもある有名なシリーズなので安心できます。

パブロフくんのビジュアルはかわいく、一つ一つの解説が丁寧なので、初心者に向いているでしょう。

知らないより知っていたほうが良いような裏技や実際にどうやって使うのかが分かるのでおすすめです。

2.はじめての人の電卓操作入門塾

ポップなイラストと解説で分かりやすく楽に読み進められるのが特長。

絶対に知っておきたい操作方法をピンポイントに抑えています。簿記の試験に出題されやすい問題を取り上げてくれるので、電卓の使い方を学びながら、簿記試験の対策もできます

計算能力向上のサポートをしてくれるでしょう。

3.世界一やさしい 電卓の教科書1年生

青と黒の2色刷りで、電卓の画像や図解もあり視覚的に見やすい参考書です。

題名に”世界一やさしい”とある通り、電卓の選び方から使い方まで解説してくれます。

後半では簿記試験のような例題もあるので、易しすぎるということはなく簿記学習者向けであると言えるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、簿記の電卓の使い方をマスターしてください!