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【初心者向け】簿記3級は一夜漬けでも合格に近づける!最速の勉強方法と独学におすすめのテキストを紹介

「あと少しで試験当日なのに勉強してない」
「時間がなくてどうしよう…」
「最短で勉強する方法が知りたい」

簿記試験に申し込んだは良いものの、試験勉強をしていなくて焦っていませんか?

そんなあなたに朗報です。

この記事では、簿記3級を一夜漬けで合格するコツや勉強の勘どころをすべて公開します!

本当に時間がない&費用を抑えたいときに試したい教材は以下のとおり。

簿記3級の最速合格におすすめな教材2選

動画講義があるのとないのとでは理解度が大きく変わるので、どちらかを用意したうえで取り組むのがおすすめです!

ぜひこの記事を参考に、少ない時間で簿記3級合格を掴み取ってください!

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※簿記対策講座は高校講座に含まれています

 

Contents

簿記3級は一夜漬けできる!概要を30秒でサクッと解説

勉強時間がなくても、工夫次第では合格の可能性は残されています。

短期合格のために意識すべきは、いかに効率良く学習を進めていくかです。こちらの記事でおすすめしている参考書や過去問を用いて、適切なやり方で勉強すれば、合格ラインの70点に乗せることも無理難題ではありません。

簿記の知識が全くない人でも「効率良く勉強したら20時間ほどで十分合格圏内に入れた」なんてことも。

実際、簿記3級の試験は、高校生でも受かるような基本的な知識しか問われません。初歩的な実務ができるレベルであり、初心者でも合格できるのであきらめないでください。

簿記3級は独学できる?勉強にかかる時間は?基礎情報を解説

こちらでは、時間がない方のために簿記3級を独学するにあたり必要な情報を、以下5つの質疑応答で紹介していきます。

  1. そもそも簿記3級とは?
  2. 試験はどんな形式で行われるの?
  3. 合格率は高い?低い?
  4. どのくらい勉強時間を確保すれば良い?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.そもそも簿記3級とは?

簿記3級は日本商工会議所が主催している簿記検定の1つで、簿記の基礎が学べる資格です。小規模な企業での取引を想定した帳簿の付け方が学べます。

もちろん、経理担当・財務担当の方に必要な資格ということは間違いありません。しかし、ビジネスパーソンに求められる一般教養を習得できるので、すべての社会人にとって意味のある資格と言えるでしょう。

2.試験はどんな形式で行われるの?

簿記3級の試験形式をざっくり説明すると、以下のとおりです。

  • 年に3回開催される(6月・11月・2月の日曜日)
  • 最寄りの商工会議所にて受検
  • 試験時間は120分
  • 100点満点中70点以上で合格
  • 大問が5題程度出題される

なお、2020年12月より、テストセンターを利用した受験方式が追加されました。就職活動でよく使われるSPIと同様の試験方式となります。

これまでの試験とは異なり、受験回数に制限がありません。ペーパー試験の開催前後に合計10日ほどの受験停止期間がありますが、それを除けばいつでも申し込み・受験が可能です。

結果もすぐに出るのがメリット。試験日に追われて無用なプレッシャーを受けることがないので、リラックスして学習ができますね。

3.合格率は高い?低い?

近年の簿記3級の合格率は、40%〜60%を推移しています。独学でも十分に合格できるレベルと言えるでしょう。

とはいえ、最近は試験範囲見直しの機運もあり、問題は難化傾向です。油断して足元をすくわれないように、きっちり対策しましょう。

4.どのくらい勉強時間を確保すれば良い?

一般的には、約100時間程度の学習時間が必要と言われています。

スケジュール感としては以下のとおり。

  • 1日2時間勉強すれば、約2ヶ月
  • ノルマに満たなかった分は週末に挽回

もちろん予備知識・勉強習慣の有無によってはこれより短い勉強時間で済む場合があります。

商業高校の学生が受けるような試験レベルではあるので、うまく勘どころをつかめば20時間程度で合格ラインに到達できる、なんてことも不可能ではありません。

自分が確保できる学習期間と相談して、効率よく勉強していきたいですね。

簿記3級を一夜漬けで合格するために必要なもの

こちらでは、簿記3級合格に必要な3点セットを紹介していきます。

  1. 参考書『スッキリわかる 日商簿記3級』
  2. 過去問集『よくわかるシリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記3級』
  3. 12桁の実務電卓

そのほか、試験会場には受験票・腕時計・2本以上の鉛筆(シャープペンシル)・2個以上の消しゴムを持ち込みましょう。

まだ持っていない方は、今すぐそろえるようにしましょう!

1.参考書『スッキリわかる 日商簿記3級』

スッキリわかる 日商簿記3級』なら、可愛らしいイラストとポップな雰囲気で、楽しく勉強できます。問題集や過去問も収録されているので、この1冊で学習が完了するのも嬉しいですね。

初心者が理解しやすい説明で教えてくれるので、簡単にわかりやすく教えてほしい人に向いているでしょう。

重点的な部分に絞って効率良く学習できるので、初心者におすすめの参考書です。

もしあなたの肌に合わなければ、以下の参考書もチェックしておくと良いでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

2.過去問集『よくわかるシリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記3級』

よくわかるシリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記3級』は、TACの公式過去問集です。12回分の過去問が掲載されているので、ボリューム感にも満足できるでしょう。

勉強時間が多く取れない場合はすべての問題を解こうとせず、直近の数回分に絞って過去問を解いてしっかりと理解することが大切です。

大切なのは、間違えた問題をそのままにしないこと。類似の問題なら二度と間違えないというくらいまで、反復学習を心掛けましょう。

こちらもおすすめです。

  • みんなが欲しかった 簿記の問題集日商3級:『みんなが欲しかった 簿記の教科書』とリンクしている。基礎から難問対策まで扱われているので、解き方や考え方が身につきやすい。
  • あてる!TAC直前予想:予想問題集で本試験より難易度高め。過去問よりも難しい問題を解きたい人やもっと演習がしたいという人向け

参考書と過去問は、色んな物に手を出さずに1つを確実に理解することが大切です。自分が使うものを決めたらそれだけに集中しましょう。

なお、簿記3級のテキスト選びについてもっと詳しく知りたい方は、関連記事「【2021年】簿記3級おすすめテキスト7選!参考書・問題集・過去問集・答練から経理ブロガーが厳選」も参考にしてみてください!

【2021年】簿記3級おすすめテキスト7選!参考書・問題集・過去問集・答練から経理ブロガーが厳選

3.12桁の実務電卓

簿記を勉強する上で、電卓の選び方にも注意する必要があります。

以下から、簿記試験に最低限の電卓機能・試験で使用できない電卓についてチェックしておきましょう。

最低限必要な機能
  1. 12桁表示簿記試験では桁数の多い問題が出るので、12桁以上表示されるものが安心です。
  2. GT(グランドトータル)機能・M(メモリ)機能:計算結果を集計する機能と数字を一時的に記憶させておく機能のことです。効率良く正確に計算することが求められる簿記試験には必須
  3. 大きめのサイズ:小さい電卓は打ちミスが増え、計算スピードが遅くなる原因になります。また、液晶版の文字も小さいので読み間違えることもあります。自分の手のひらのサイズに合ったものを選びましょう。
試験で使用できないもの
  • 印刷(出力)機能
  • メロディー(音の出る)機能
  • プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
  • 辞書機能(文字入力を含む)

なお、簿記試験でおすすめな電卓については、関連記事「【2021年】簿記・経理向け実務電卓おすすめ人気ランキング!選び方を徹底解説【カシオ派vsシャープ派】」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

【2022年】簿記・経理向け実務電卓おすすめ人気ランキング!選び方を徹底解説【カシオ派vsシャープ派】

【最短最速】簿記3級を一夜漬けで終わらせる勉強方法5STEP

一夜漬けで合格するには、テキストをいかに早く終わらせて過去問を解けるかが重要。簿記3級では過去問と同じ傾向の問題出題されやすいからです。

効率の良い学習方法は以下のとおり。

  1. 自分に合ったテキストを用意する
  2. テキスト1冊を徹底的に読み込む
  3. 過去問を演習する
  4. 間違えた箇所はテキストで見直す
  5. 直前期に本番形式で演習する

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.自分に合ったテキストを用意する

独学には自分に合ったテキストを揃えることが最重要ポイントです。これ以外に独学でお金をかけるところはないので、妥協しないようにしましょう。

選び方のポイントは以下の3点です

  • 最新の情報が掲載されている:試験範囲の改定があるため
  • 図やイラストが充実している:初学者にもとっつきやすい
  • ストーリー仕立てで解説されている:簿記は取引の流れが重要

なかでも、僕のおすすめは「スッキリわかる 日商簿記3級 テキスト+問題集」です。ネコのキャラクターが登場し、初心者でも流れが掴めるようにストーリー仕立てで解説してくれます。

実際にこのテキストで独学して簿記2級まで合格できたので、最安値で合格ラインに導いてくれる良書ですよ。

2.テキスト1冊を徹底的に読み込む

テキスト1冊を読み込み、内容をインプットしましょう。

このフェーズには時間をかけすぎないことが重要です。というのも、人間は忘れっぽい生き物だからです。

ざっと読んだら一問一答に挑戦して知識の定着度合いを確認する…のように、なるべく情報のアウトプットに時間を割くのがおすすめです。

間違いが多いところは何度も繰り返して、演習回数で苦手を克服していきましょう。

3.過去問を演習する

過去問演習は、実際の試験対策として最も有効な勉強法の1つです。

「このくらいの問題が解けるようになれば良いのか」と学習の目安になるので、早い段階で触れておくと良いでしょう。

とはいえ、最初は問題形式に圧倒されてしまう方が多いのも事実。初めて触れる際には、まずは問題文を読み込んでアレルギーをなくすところから始めましょう。

簿記試験特有の言い回しがあるので、たくさん経験して慣れておくことが大切ですよ。

4.間違えた箇所はテキストで見直す

問題演習で間違えた箇所は、すぐにテキストに戻って復習するようにしましょう。

答えを誤ることは誰にだってあることです。重要なのは、同じミスを2度繰り返さないことにあります。

答え合わせをしたあと解答解説やテキストを参考になぜ間違えてしまったのかを理解し、近日中に同じ問題を解き直すというサイクルを確立しましょう。

5.直前期に本番形式で演習する

試験の直前期には、本番形式で時間を計って解くようにしましょう。解く問題はどれを使ってもOKです。

とはいえ、個人的には予想問題より過去問の方がおすすめです。なぜなら、予想問題はどこまででも難しくできてしまうから。

ほぼ同難易度の問題が出題され、形式も大きく変わらない過去問を使ったほうが実力を試すには最適です。

また、時間配分や計算メモの取り方など、普段の学習では身につかない試験当日の立ち回りを考えるきっかけにもなります。

先に問題をひと通りみてから解答に取り組む、大問3は最後に解くなど戦略を立てるのも良いでしょう。なんだかんだ2時間ぶっ続けで机に向かう経験をしていないという方もいるかも知れません。

本番を想定した勉強が、当日になって緊張しないための一番の薬ですよ。

簿記3級を一夜漬けで勉強するときの3つのポイント

一夜漬けの勉強では、時間より効率が大切です。その中でも押さえておくべきポイントを3つ解説します。

  1. 仕訳をマスターする
  2. 過去問を解きまくる
  3. 捨てても良い問題を見極める

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.仕訳をマスターする

大問 問われる内容 配点
設問1 仕訳 20点
設問2 総勘定元帳、帳簿記入、商品有高帳 10点
設問3 精算表 30点
設問4 伝票会計、決算仕訳、訂正仕訳 10点
設問5 精算表、財務諸表 30点

簿記3級の基本は仕訳です。その出題傾向を分析すると、仕訳さえマスターしていれば80点くらい得点できるケースも。

回答を作るには、絶対に必要な要素なので、必ず頭に入れておきましょう。

なかでも特に攻略しておきたいのが、設問3・設問5です。なぜなら、他の設問と比べて配点が高いから。

設問3・設問5の傾向をいち早くつかむためにも、勉強時間を多めに割いていきましょう。総合的な問題が出題されるので、結果として他の設問も解けるようになるという相乗効果もありますよ!

2.過去問を解きまくる

第何回の試験だろうと、簿記3級の出題傾向は毎回ほぼ同じ。

なぜなら、合格要件に則って問題が作成されており、それぞれの試験で明らかに難易度の差をつけるのは目的に反するからです。

そのため、傾向から対策が立てられる過去問はとても大切な役割をもっています。どれだけ時間がなくても、必ず1問以上過去問演習を行いましょう

簿記3級のテスト時間は1時間。時間内で合格ラインの70点を取るには、確実な解答力とスピードが必要です。

時間がない場合は同じ過去問でいいので、ひたすら実践して試験の感覚を掴みましょう。間違えた部分をまとめノートにつけるなど、二度と間違えないよう工夫して過去問演習を繰り返します。

過去問こそ合格への最短経路ですよ!

3.捨てても良い問題を見極める

残り時間が少ないのであれば、100点を狙わないようにすることも大切です。簿記3級は70%の正答率で合格できるので、難問奇問は潔くあきらめ、確実に点を取れるところに時間を割いていきましょう。

たとえば、設問2・設問4は各配点が10点と比重が少ないので、極端な話、両方あきらめても合格圏内に乗せられます。試験問題をみて、得点できそうなところで部分点を拾っていくことを心掛けましょう。

当日の試験では、配点の高いところに時間を割けるように、時間配分を考えてみてください。

たとえば、以下のように計画を立ててから問題に取り組むのがおすすめです。

解く順番 設問(配点) 時間配分
1 設問1(20点) 10分
2 設問3(30点) 17分
3 設問5(30点) 17分
4(5) 設問2(10点) 5分
5(4) 設問4(10点) 5分
6 見直しなど 5分

必ず1回以上は時間をはかって過去問を解いてみて、自分なりの最適な時間配分を見つけましょう!

簿記3級の勉強に必要なテキストとは

そもそも簿記3級に独学で合格するには、どんなテキストが必要なのでしょうか。

こちらでは、以下4種類のテキストについて確認します。

  1. 自分に合った参考書を用意する
  2. 予想問題集は必須ではない
  3. 講座でもらえる答練はやっておくべき
  4. 過去問演習は必須

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.自分に合った参考書を用意する

情報をインプットするためには参考書が欠かせません。独学するなら必ず購入しましょう。

ベストセラーと呼ばれるような参考書ならばどれでも合格ラインまで引き上げてくれますが、合う合わないがあるのも事実です。

特に、簿記初学者の場合は

  • 図やイラストがふんだんに使われている
  • カラフルな色づかいで見やすい
  • 問題の解答解説が充実している

などで選んでみると良いでしょう。

自分で悩んで決めた参考書なら、モチベーション高く勉強を続けられますよ。

2.予想問題集は必須ではない

予想問題集を単体で購入する必要はあまりないかなというのが正直なところ。というのも、予想問題はどこまででも難しくできてしまうからです。

結果として難問奇問ばかり解いていると、基礎がおろそかになるほか試験勉強のモチベーションも下がってしまいます。

簿記3級の参考書には、一問一答形式で問題集が付属している場合が多いです。

知識はアウトプットを通じて自分の身になっていくのも確かなので、簡単な問題も数をこなして簿記の理解度を高めましょう。

3.講座でもらえる答練はやっておくべき

通信講座を受講していると、試験直前に答練が配布されます。これは、やっておいたほうが良いでしょう。

講義動画はテキストの改定が行われない限り長く使われることがほとんどですが、答練は直近の傾向を元に、試験のたび作り直しているケースが多いからです。

また、通信講座独自のルートで仕入れた情報を元に制作しているので、会社によっては非常に忠実に本試験を再現しているものもあります。

ぶっちゃけ日々の授業ではあまりマジメに勉強していなかったけど、答練だけみっちりやったら合格できたなんていう猛者も。

試験2週間前くらいになったら必ず取り組んでおきたいですね!

なかでも、通信講座大手のクレアールは業界最安値クラスでありながら授業の評価が高いです。

詳しくは関連記事「【徹底分析】クレアール簿記通信講座はコスパが良いと評判!講師・テキスト・価格の口コミを紹介」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!

4.過去問演習は必須

過去問演習は必ず行いましょう。できれば、学習の節目節目で中身を見てみたり、問題文を繰り返し読んでみたりすると良いでしょう。

特に簿記の専門用語は普段使わないことが多いので、急に解こうとするとアレルギー反応を起こす場合があります。

用語に馴染みがあるだけでも試験直前の焦りを減らせるので、ぜひ試してみてください。

試験直前期には腕試しとして時間を計って解いてみるのもよし。傾向や難易度を知るにはもってこいの教材なので、徹底的に活用しましょう。

簿記3級の独学テキスト選びのポイント

それでは、自分に合う簿記3級のテキストはどうやって見分けたら良いのでしょうか。

こちらでは、5つのポイントでテキストの選び方を解説していきます。

  1. 最新の出題範囲に対応しているか
  2. 図解やイラストが豊富であるか
  3. 簿記全体(事業活動)がイメージしやすいか
  4. 解法のテクニックが説明されているか
  5. 本試験レベルの問題に対応しているか

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

1.最新の出題範囲に対応しているか

簿記3級の試験範囲は、近年頻繁に見直しがなされています。

その理由は以下の通り。

  • 1級と2・3級の難易度が大きく開いていた
  • 実務家目線で重要な論点が1級に含まれてしまっていた
  • 会計基準が変更された など

そのため過去のバージョンのテキストを購入してしまうと、無駄に学習時間を費やしてしまったり、追加で勉強が必要になったりする可能性があります。

メルカリやヤフオクなどで安くテキストを購入するのは良いですが、必ず最新版かどうかを確認のうえ購入してくださいね。

2.図解やイラストが豊富であるか

一般的に、文字だけよりも図解やイラストといった視覚的情報が盛り込まれている方が内容を理解しやすいです。

テキストによっては、フルカラーでとっつきやすさを高めているものも。

特に簿記初学者の方は、パッと参考書を開いてみて簡素な仕様になっていないかを確認しておくと良いでしょう。

3.簿記全体(事業活動)がイメージしやすいか

簿記3級では、小規模の株式会社の取引を帳簿につける方法を学びます。

普通に生活している中では馴染みのない感覚なので、初めは誰しも理解するのに苦労するでしょう。

それを懸念してか、市販のテキストのなかにはかわいらしいキャラクターがストーリー形式で取引をイメージさせてくれるものがあります。

簿記とは何たるかを知るにはうってつけなので、挫折が心配な方はこの観点での選び方も覚えておきましょう。

4.解法のテクニックが説明されているか

出題される問題の中には、さまざまな要素が絡み合い計算が複雑になるものがあります。

いちいち電卓を叩いていたら時間が足りなくなる…というとき、有志によって編み出されたのが解法のテクニックです。

ある公式に当てはめるだけで問題が解けたり、図を書くだけで答えを導けたりと非常に便利に使えます。

基本的な解き方だけでなく、試験を意識した素早い解答の仕方にも言及しているテキストは信頼に値しますよ。

5.本試験レベルの問題に対応しているか

ひと通りテキストの勉強が完了した後には、試験に合格できるくらいの確かな実力がついていないと意味がありません。

そういった観点で、テキストに掲載されている問題が易しすぎるのも難しすぎるのもNGです。

理想的なのは過去問をベースにした問題演習です。本試験に向けて、段階的に実力を蓄えましょう。

【参考書編】簿記3級の勉強におすすめのテキスト3選

簿記3級の独学を助ける参考書は、TAC出版のテキストが群を抜いてわかりやすいです。

こちらでは、経理ブロガーが厳選したおすすめ参考書を3冊紹介します。

  1. スッキリわかる日商簿記3級
  2. みんなが欲しかった簿記の教科書
  3. 合格テキスト 日商簿記3級

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.スッキリわかる日商簿記3級

スッキリわかる日商簿記3級』では猫のキャラクターが登場しストーリー仕立てで論点を解説してくれます。そのため、初学者でも取引がイメージしやすいでしょう。

また、こちらのテキストにはデフォルトで問題集が組み込まれているので、コスパの面から見ても非常に評価が高いです。

経理ブロガーの僕も実際に使っていたテキストで、おすすめ度MAXです!インプット&アウトプットをこれ一冊で効果的に行なえますよ。

2.みんなが欲しかった簿記の教科書

みんなが欲しかった簿記の教科書』はフルカラーで学習初心者にも分かりやすいテキストです。

学習の進め方は以下のとおり。

  1. 「これならわかる!!」で受験生がつまづきやすいポイントを丁寧に解説
  2. 「ひとこと」で内容を補足説明
  3. 「基本問題」で知識の理解度をチェック

イラストや図解が充実しているので、使いやすさに定評があります。

ただし問題集は別売りなので、購入の際には注意しましょう。

3.合格テキスト 日商簿記3級

合格テキスト 日商簿記3級情報量が豊富で、理解を深めやすいのが特徴です。実際にTACの講座でも使われていることもあり、内容には抜群の信頼があります。

こちらのテキストでは、各単元の冒頭に学習範囲が示されています。そのため、問題演習でわからないところがあったとき、辞書的にサクッと見返せるのがメリットでしょう。

特に簿記2級や1級、税理士などの上位資格を見据えて勉強したい方にはおすすめのテキストです。というのも、要所要所に散りばめられた「supplement」というコーナーで論点を深堀りしているからです。

簿記を本質的に理解したい学習者にとっては、最適なテキストでしょう。

懸念点があるとすれば、文字が多めに構成されていて、見た目に簡素な印象を与えるところです。それも踏まえて検討してみてください!

【問題集・過去問編】簿記3級の勉強におすすめのテキスト4選

続いて、知識のアウトプットに必要な問題集・過去問集を紹介していきます。

参考書とあわせて、以下のテキストを検討してみてください。

  1. 合格するための過去問題集 日商簿記3級
  2. スッキリとける日商簿記3級
  3. みんなが欲しかった簿記の問題集
  4. 合格トレーニング 日商簿記3級

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.合格するための過去問題集 日商簿記3級

合格するための過去問題集 日商簿記3級』は過去問に特化した問題集です。

主な特徴は、以下の2部構成になっていることです。

  1. TAC式出題別攻略テクニック編:大問ごとの解き方・手順・合格ラインがわかる
  2. 出題回数別過去問題編:12回分収録。各回の講評や平均合格率、模範的な解く順番まで紹介

単純に過去問を集めただけというわけではなく、解法テクニックが詳しく解説されていて非常に実践的な内容ですよ。

2.スッキリとける日商簿記3級

スッキリとける日商簿記3級』は過去問と予想問題がワンセットになっている問題集です。

収載されているのは全9回分。内訳は以下の通りです。

  • 過去問:6回分
  • 予想問題:3回分

過去問で演習して、直前期には予想問題で腕試し!という使い方もできますよ。

3.みんなが欲しかった簿記の問題集

みんなが欲しかった簿記の問題集』は「みんなが欲しかった簿記の教科書」とセットで使うと大きな効果を発揮します。

問題のレベルも本試験さながら。加えて、3回分の模擬試験が収録されています。

参考書とリンクしているので、インプット&アウトプットの流れを自然に作れますよ!

4.合格トレーニング 日商簿記3級

合格トレーニング 日商簿記3級」は、多くの問題を演習できる点が特徴です。合格のために十分な問題が収載されています。

こちらは「合格テキスト 日商簿記3級」と対応しているため、復習がしやすいです。

ガッツリと問題演習して万全の状態で本試験に臨みたい方や、たくさんの問題を解いて知識を定着させたい方にはおすすめの問題集です。

ぜひ自分に合った簿記3級のテキストを選んでみてください!

初心者が最短合格するための簿記3級勉強のコツ

できることなら一発合格を目指したいというのが受験生全員の願いでしょう。

こちらでは、簿記3級の勉強における3つのコツを紹介していきます。

  1. テキストを浮気しない
  2. 難問・奇問に時間をかけすぎない
  3. 丸暗記はNG

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.テキストを浮気しない

初心者の方ほど、テキストをあれもこれもと購入してしまいがち。試験日が近づくほど、不安や焦りから買い集めようとしてしまうこともあるでしょう。

結果として、試験直前になってどのテキストも中途半端にしか進んでいないというのが最悪の状態です。

勉強初期段階でテキストを選んだら、浮気しないようにしましょう。ぶっちゃけベストセラーと呼ばれる参考書を買っておけば、どれでも合格ラインに導いてくれますよ。

2.難問・奇問に時間をかけすぎない

簿記3級は、合格率が50%周辺というところからわかるとおり、基本をきっちりと理解できていれば合格できる試験になっています。

購入したテキストの中には難問・奇問が含まれているかも知れません。しかし、一部の問題が解けなかったとしても合否判定には大きく影響しない場合がほとんどです。

難問・奇問に多くの時間を割いてしまい、他の基本的な知識がおろそかになる方がよっぽど懸念材料と言えるでしょう。

出題確率が書かれている問題集がほとんどです。時間は有限なので頻出問題を中心に勉強して、近年あまり出題されていないものは捨てる覚悟を持ちましょう。

3.丸暗記はNG

わからないからと言って、用語や取引を丸暗記するのはNGです。基礎問題からまったく同じ形式で出題されることはほとんどないからです。

本質的に理解して、臨機応変に対応できるように勉強しましょう。

特に重要なのが、わからないところをそのままにしないことです。経験者や講師に質問して、1つひとつ解決しながら勉強をすすめることが大切です。

何がわからないのか掘り下げて考えるようにしてみましょう。

簿記初心者は通信講座も検討してみよう!3級取得におすすめな通信講座3選

 

独学で挫折する方に共通するのが、わからない論点に突き当たったときに自己解決できないところにあります。

特に簿記の考え方は日常生活に馴染みがないので、基本部分の理解につまづく可能性が大いにあるでしょう。

そういったときにおすすめなのが通信講座の受講です。こと簿記3級に関しては、費用面の負担も少ないので利用を検討してみると良いでしょう。

こちらでは、簿記3級の取得におすすめの通信講座を3つ紹介していきます。

  1. クレアール
  2. スタディング
  3. ユーキャン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.クレアール

クレアールは50年以上の指導実績がある老舗通信講座で、公認会計士・税理士などの上位資格取得に関するノウハウも充実しています。

また「非常識合格法」を提唱しており、合格に必要な範囲に限定して最短で合格ラインに引き上げるカリキュラムを用意しています。

分からないところは質問できるサポート体制が整っており、初学者にとってもおすすめできる講座です。

しかも、価格は業界最安値クラスなので、さまざまな講座を比較したうえでコスパの面でクレアールを選ぶ方が多い傾向です。

無料の資料請求でクーポンも付いてくるので、いちど申し込んでみるのがおすすめですよ。

2.スタディング

スタディングは、Web完結でマルチデバイス対応の通信講座です。参考書から問題集、予想問題まですべてインターネット上で利用できます。

出先ならスマホで、家ならパソコンやタブレットでサクサク勉強できるので、忙しい現代人にも最適でしょう。

価格もお手頃で、簿記3級に関しては3,000円台というから驚きです!会社員だけでなく、あまり資金的に余裕のない学生や主婦の方も申し込みやすいでしょう。

お試し講座が無料で受講できるので、ぜひトライしてみてください!

3.ユーキャン

テレビコマーシャルでも有名なユーキャンは簿記講座も展開しています。

ユーキャンの特徴は添削力にあります。課題を解いて送付することで、講師からフィードバックがもらえるので確かな実力が身につきます。

また、受講すると「学びオンラインプラス」というコミュニティに招待されます。受講生同士で交流しあえるので、モチベーションも保ちやすいでしょう。

知名度抜群のユーキャンなら安心して受講できますね!

簿記3級を一夜漬けで勉強して失敗した時の対処法

簿記3級の勉強は一夜漬けで何とか乗り切れますが、試験対策はある程度の勉強時間を取れた方がいいことは間違いありません。

現在はネット試験も普及していて、自分に合った日時に受験することも可能。もし「今回失敗したな…」と反省しているなら、課題を分析して勉強スケジュールを立ててみましょう。

特に多いミスは、知識のインプットに時間をかけすぎてしまうことです。

テキストは大まかに流し読みしましょう。この時点でも、仕訳はちゃんと書いて手を動かすのが重要です。人間の頭はアウトプットしないと覚えられないような作りになっているからです。

1回の流し読みで不安な論点は精読するのも大切ですが、一夜漬けとなると「習うより慣れろ」です。

ある程度の理解ができればすぐに実践に移りましょう不安な部分は、過去問演習をしながら理解を深めれば大丈夫です。

過去問のレベルに慣れるまでは設問1つ解き終わるごとに復習して、コツコツと知識を蓄積するようにしてみてください。

ぜひこの記事を参考に、簿記3級を最速最短で習得してみてくださいね!