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【受験者必見】簿記検定のネット試験と統一試験の違いとは!申し込み方法・練習のやり方を紹介

「簿記3級のネット試験ってどんな形式?」
「オンライン試験の申込方法が知りたい」
「どうやって対策すれば良い?」

そんなお悩みにお答えしていきます。

2020年12月に導入された簿記のネット試験。コロナ禍の対策の一環ですが、時間や日にちにとらわれず受験できるとして注目を集めています。

とはいえ、どんな手続きで受験するのかわからない方も多いはず。

そこで、この記事では

  • 簿記検定ネット試験の概要
  • 受験までの手続き
  • 対策のやり方
  • ネット試験のメリット・注意点

と、簿記のネット試験について徹底的に解説していきます。

受験生の生の声もTwitterから参照して紹介しますよ。

とと@経理ブロガー

ぜひこの記事を参考に、オンライン試験の受験を検討してみてくださいね!

簿記検定ネット試験を30秒でサクッと解説

簿記のネット試験とは、全国各地にあるテストセンターで受験する方法です。

導入の背景には、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大があります。大勢の受験者を1つの部屋に集めて試験させることが困難になったのです。

そこで、2020年12月から簿記検定にもネット試験が採用されました。

詳細は以下の通り。

対応級 簿記3級 簿記2級
出題範囲 統一試験と同じ 統一試験と同じ
出題形式 選択式+入力式が3題以内 選択式+入力式が5題以内
試験時間 60分間 90分間
合格基準 70点以上 70点以上

なお、2021年8月現在、簿記1級はテストセンター受験に対応していません。年2回実施される統一試験を利用してください。

簿記検定ネット試験の申し込み方法

それでは、ネット試験はどのように申し込めばよいのでしょうか。

こちらでは手順を4STEPで紹介していきます。

  1. 受験者登録をする
  2. 受験予約をする
  3. テスト会場へ行く
  4. デジタル版合格証書を受け取る

それぞれ詳しくみていきましょう。

1. 受験者登録をする

初めての方は、CBTSのホームページからマイページアカウントを作っていきます。

メールアドレスの確認をしたら、以下の内容を入力を求められます。

  • 任意のログインID(半角英数字4文字〜20文字)
  • 任意のパスワード(半角英数字6文字〜20文字)
  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 電話番号
  • その他アンケート

特に氏名の漢字・かな・英字スペルや、生年月日の誤入力が増えているようです。よく確認するようにしましょう。

2. 受験予約をする

ログイン後「CBT申込」へ進みます。

  • 受験する試験:日商簿記
  • 希望する試験日
  • 希望する会場:日商簿記を受験可能な試験会場はこちらから
  • 希望する時間

を指定しましょう。申込日当日から3日後〜3ヶ月後まで予約可能です。

支払い方法にはクレジットカード・コンビニ支払いがあります。支払いが完了した段階で予約完了になるので、期限までに必ず支払いましょう。

ちなみに受験料は以下の通り。

受験級 簿記3級 簿記2級
受験料 2,850円(税込) 4,720円(税込)
事務手数料 550円(税込) 550円(税込)
合計支払額 3,400円(税込) 5,270円(税込)

なお、領収書はログインページから印刷できます。

3. テスト会場へ行く

試験当日になったら、テストセンターに向かいましょう。試験開始30分前から5分前が受付時間帯なので、あらかじめGoogleマップなどで調べておき、遅れないように気を付けてください。

必要なものは以下のとおりです。

  • 顔写真付き身分証明書(顔写真なしなら指定証明書のうち2点)
  • 受験情報がわかるもの(ID・PW含む)
  • 電卓

「受験予約完了画面のスクリーンショット」「テストセンター受験予約内容の確認メール」などを用意しておき、滞りなく手続きできるようにしましょう。

なお、テストセンターではカンニング防止のため、試験会場に電卓以外の私物を一切持ち込めません。筆記用具も会場で貸し出されるものを使いましょう。

4. デジタル版合格証書を受け取る

合否は解答終了後、すぐにわかるようになっています。合格者のみスコアレポート内のQRコードからデジタル合格証が取得できるので、必ず受け取るようにしましょう。

なお、試験翌日以降ならCBTマイページから出力も可能です。

また、不合格の場合はすぐに次の試験を予約できます。リカバリーが効きやすいのが強みですね!

簿記検定ネット試験の対策方法

簿記検定のネット試験は、統一試験(ペーパー試験)とは異なった形式で行われます。試験当日に焦らないためにも、事前に準備しておきたいはず。

こちらでは、本番形式で練習できる方法を3つ紹介していきます。

  1. 公式Webサイトの体験版で練習する
  2. ネット模擬試験対応書籍を購入する
  3. 通信講座が提供する予想問題を利用する

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.公式Webサイトの体験版で練習する

日商簿記の公式Webサイトでは、ネット試験の操作体験版を公開しています。

あらかじめ見た目や操作感に慣れておき、落ち着いて受験できるように努めましょう。

なお、現在公開されているのは「日商簿記初級ver」「原価計算初級ver」のみです。簿記3級・2級に準じた参考問題はありませんが、体験しておきたいという目的を達成する上では必要十分でしょう。

2.ネット模擬試験対応書籍を購入する

簿記検定参考書の付録でも、新しい試験形態を考慮した模擬試験を実施できるようになっています。

たとえば、以下の書籍が対応しています。

【簿記3級】

  • スッキリわかる日商簿記3級 第12版以降
  • みんなが欲しかった!簿記の教科書日商3級 第9版以降
  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 2021年度版以降

【簿記2級】

  • スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記 第13版以降
  • スッキリわかる日商簿記2級 工業簿記 第9版以降
  • みんなが欲しかった!簿記の教科書日商2級 商業簿記 第10版以降
  • みんなが欲しかった!簿記の教科書日商2級 工業簿記 第6版以降
  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集 2021年度版以降
  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集 2021年度版以降

独学の際には、こちらの書籍を使うと余計な費用はかかりにくいですね!

その他、パブロフならアプリ購入でも特典が受け取れますよ!

3.通信講座が提供する予想問題を利用する

各通信講座も日商簿記検定の試験形式変更に対応しています。

予想問題が掲載されているサイトは以下の通り。

本番さながらの試験が無料でダウンロードできるなんて、ぶっちゃけ利用しない手はありません。

簿記検定ネット試験のメリット

こちらでは、簿記検定をオンライン受験するメリットについて解説していきます。

  1. 受験機会が確保できる
  2. 試験日を自分で決められる
  3. 結果がすぐに分かる

Twitterでの評判も合わせて紹介。

1つひとつ確認していきましょう。

1. 受験機会が確保できる

従来の統一テストは、試験日が年3回と限られています。もし不合格になったら約4ヶ月の待機期間が生じるので、モチベーションがもう一度上げていったり勉強したところの覚え直しをしたりといった手間暇がかかっていました。

しかし、ネット試験は随時テストセンターで開催されます。そのため、不合格になったとしてもすぐに受験機会を得られるのです。

仕事や学業の繁閑に合わせて、短期集中で試験に臨めますね!

2. 試験日を自分で決められる

統一試験ではあらかじめ年間3回(2月・6月・11月)の試験日が定められています。そのため、試験直前になって急に予定が入り受験できなくなるという可能性もぬぐえません。

定期テスト期間などで毎年同じ時期には余裕がなくなるという方もいるでしょう。

そういったなかで、試験日程を自分で設定できるのは大きなメリットと言えるでしょう。計画よりも学習が進まなかった場合は延期すれば良いだけなので、受験料も時間も効果的に使えるようになりますね!

3. 結果がすぐに分かる

ネット試験なら、解答後すぐに合否がわかります。合否発表の待機期間がないので、すぐに次の行動に移しやすいメリットがあります。

通常2週間〜3週間ほどかかる採点期間もまるごとパスできるのは、オンライン試験ならではと言えるでしょう。

簿記検定ネット試験の注意点

使い勝手が良いと評判の簿記検定ネット試験ですが、注意点もあります。

こちらでは、受験の際に気をつけるべきことを5つにまとめました。

  1. 変更キャンセル可能期間・受験停止期間がある
  2. 間違えたところがわからない
  3. パソコンでの解答方法に慣れておく必要がある
  4. 学習スケジュールの自己管理が求められる
  5. 合格証は自分で印刷しなければならない

それぞれ詳しくみていきましょう。

1. 変更キャンセル可能期間・受験停止期間がある

ネット試験は予約した後でも、変更・キャンセルが可能です。ただし、試験予定日の3日前までの操作に限るので、あらかじめ覚えておきましょう。

また、ネット試験が開催されていない期間もあります。

2021年の場合、以下の期間は予約不可です。

  • 2021年6月7日(月)~ 6月16日(水)
  • 2021年11月15日(月)~ 11月24日(水)
  • 2022年2月21日(月)~ 3月2日(水)

これは、統一試験の前後およそ10日間です。もしこの期間に受験したい場合は、ペーパー試験を利用するようにしましょう。

2. 間違えたところがわからない

テストセンター式の受験方法では、試験が終わったらすぐに得点・合否が出ますが、どこを間違えたのかは明示されない仕組みになっています。

下書き用紙から推測できると考える方もいるでしょう。しかし、ネット試験は問題や解答はもちろん、下書き用紙も持ち帰れないので注意が必要です。

不合格で再受験する場合は「この分野の問題が解けなかった」という自分の感覚だけが頼りなので、ピンポイントで対策するのは難しい傾向があります。

3. パソコンでの解答方法に慣れておく必要がある

ネット試験では、パソコンを使った解答が求められます。

計算用紙に数値を正確に書き写したり、問題に書き込みをせず解答したりする解答方法はぶっつけ本番だとテンパる可能性が高いです。参考書や通信講座に付属のネット模擬試験などで、あらかじめ準備してから本番に臨むようにしましょう。

日商簿記公式Webサイトでも、操作体験版を公開しているのでぜひ試してみてください。

4. 学習スケジュールの自己管理が求められる

ネット試験はいつでも受験可能です。それは大きなアドバンテージになる一方で、セルフマネジメントが要求される点を覚えておきましょう。

「まだ勉強しなくていいか」「進みが悪いから延期すればいいや」と先延ばしにしていると、だらだらと時間は経過していってしまいます。

試験予定日を決めてから学習スケジュールを逆算し、計画的に勉強するようにしましょう。

5. 合格証は自分で印刷しなければならない

ネット試験の合否は即時判定されます。合格者にはデジタル合格証を取得できるQRコードが付与される仕組みです。

デジタル合格証はスマートフォンにダウンロードしておいたり、印刷ボタンを押してPDF形式で保管したりすることが可能。

紙で保管したいときは自分で印刷しなければいけないので、あらかじめ覚えておきましょう。

ぜひこの記事を参考に、簿記検定ネット試験の受験を検討してみてください!