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【もう悩まない】簿記1級と公認会計士(CPA)のどっちを受験するかで迷ったら!両資格を比較して最適解を提案

「簿記1級と公認会計士(CPA)について知りたい」
「取得メリットは?」
「どっちを勉強すればいい?」

そんなお悩みにお答えしていきます。

簿記1級と公認会計士はどちらも難易度の高い資格試験のため、学習期間がとても長いです。

まずは、より仕事に役立つ自分に合った資格を取りたいですよね。簿記1級と公認会計士どちらを受験するか迷っている方も多いと思います。

そこで、この記事では

  • 簿記1級の概要と取得メリット
  • 公認会計士(CPA)の概要と取得メリット
  • 簿記1級と公認会計士(CPA)を5項目で比較
  • 簿記1級と公認会計士(CPA)どっちを勉強する?

と、簿記1級と公認会計士について解説します。

ぜひ、この記事を参考に受験する試験の参考にしてみてください!

簿記1級とは!概要をサクッと解説

簿記1級とはどのような資格なのでしょうか?

  1. 簿記1級は会計のスペシャリスト
  2. 簿記1級の取得メリット

それぞれ見ていきましょう。

1.簿記1級は会計のスペシャリスト

1級の試験は簿記の最高峰であり、会計のスペシャリストと言われています。

極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。

引用:商工会議所の検定試験(簿記1級)

経営管理や経営分析ができるレベルの高い能力が試験合格には必要です。

大企業や組織の経理に対応する知識が身に付くでしょう。

2.簿記1級の取得メリット

ハイレベルな会計の知識を得られる資格なので、高い能力を持っていると企業から評価されます。

他にも、税理士試験の受験資格が得られるメリットもあります。受験資格がない方は簿記1級を取得するのが良いでしょう。

また、簿記1級の試験範囲は公認会計士の内容と重複する部分があるので、学習の負担を減らせます。

難関試験とされている公認会計士合格へ見通しもつくでしょう。

公認会計士(CPA)とは!概要をサクッと解説

公認会計士(CPA)とはどのような資格なのでしょうか。

  1. 公認会計士(CPA)は監査のプロフェッショナル
  2. 公認会計士(CPA)の取得メリット

それぞれ見ていきましょう。

1.公認会計士(CPA)は監査のプロフェッショナル

公認会計士の主な仕事は、上場企業の監査です。監査だけでなく、税務やコンサルティングなど会計に関わる幅広い業務を行います

また、英語でのcertified public accountantを略してCPAと呼ばれることもあります。

公認会計士は簿記のような民間資格ではなく、国家資格です。社会的価値がとても高い資格であるといえるでしょう。

2.公認会計士(CPA)の取得メリット

公認会計士は国家資格ですが、受験制限がなく誰でも挑戦できます。

高い能力を持っているとされるので就職や転職にも有利です。上場企業で必要な監査業務ができるため、重宝される人材になります。

平均年収も700万〜900万円と高いため、年収アップしたい人にもおすすめです。

また、財務諸表に対して行う会計監査である財務諸表監査などを行える独占業務があるので独立開業することができます。

公認会計士の資格があり日本税理士連合会へ申請をすれば、試験を受けずに税理士になれます。税理士業務を行うことができるため、仕事の範囲が広がり事業拡大に繋がるでしょう。

簿記1級と公認会計士(CPA)の試験内容を5項目で比較

簿記1級と公認会計士どちらを勉強すればいいのでしょうか。どのような違いがあるのか気になりますよね。

項目ごとに比較した表を作成しました。

簿記1級 公認会計士(CPA)
勉強時間 500~1000時間 2500~3500時間
難易度 ・高い
・4科目の合計点が70点以上
・とても高い
・短答式は総点数の70%が基準
(公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率)
・論文式は52%の得点比率を基準
(公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率)
合格率 8~10% ・短答式10%~15%
・論文式30%~35%
・全体では10%前後
試験科目 4科目 7科目
試験方式 記述式 ・マークシート方式(短答式)
・筆記試験(論文式)

5項目の比較について解説します。

  1. 勉強時間で比較
  2. 難易度で比較
  3. 合格率で比較
  4. 試験科目で比較
  5. 試験方式で比較

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.勉強時間で比較

簿記1級 公認会計士(CPA)
勉強時間 500~1,000時間 2,500~3,500時間

簿記1級の勉強時間は500〜1,000時間とされていますが、習熟度によって合格までの時間は異なります。

一方で公認会計士(CPA)は2,000〜3,000時間の勉強時間が必要。

勉強時間がとても長くなる理由は、試験範囲が広い難関資格だからです。論文形式の出題もあるため、試験形式に合わせた対策も必須になります。

勉強時間だけを見ると公認会計士の方が難しいと言えるかもしれませんね。

2.難易度で比較

簿記1級 公認会計士(CPA)
難易度 ・高い
・4科目の合計点が70点以上
・とても高い
・短答式は総点数の70%が基準
(公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率)
・論文式は52%の得点比率を基準
(公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率)

簿記1級と公認会計士はどちらも難関資格です。

どちらの試験にも足きり制度があり、基準点に1つでも満たない科目があれば不合格になります。

簿記1級は年に2回の受験チャンスがありますが、公認会計士試験は年に1回しか受験のチャンスはないです。

また、公認会計士は合格のために短答式と論文式、2回試験を受けなければなりません。短答式試験は年に2回実施され、合格することで論文式試験を受験できます。

短答式試験は一度合格すると次回免除されるので受験者にとってありがたいですね。

論文式試験は科目合格が導入されており、チャレンジしやすい試験制度になっています。

短答式試験・論文式試験について
  • 短答式試験:公認会計士に必要な専門知識があるか、基本問題を幅広く出題される。
  • 論文式試験:公認会計士に必要な専門知識があることを前提に、受験者の学識や応用能力を判断する試験

3.合格率で比較

簿記1級 公認会計士(CPA)
合格率 8~10% ・短答式10%~15%
・論文式30%~35%
・全体では10%前後

【簿記1級合格率】

実施回 受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
159(2021.11.21) 11,389名 9,194名 935名 10.2%
158(2021.6.13) 9,310名 7,594名 746名 9.8%
157(2021.2.28) 7,785名 6,351名 502名 7.9%
156(2020.11.15) 10,078名 8,553名 1,158名 13.5%
153(2019.11.17) 9,481名 7,520名 735名 9.8%

【公認会計士合格率】

願書提出者数 短答式試験
受験者数
短答式試験
合格者数
論文式試験
受験者数
最終合格者数 合格率
2021年 14,192人 12,260人 2,060人 3,992人 1,360人 9.6%
2020年 13,231人 11,598人 1,861人 3,719人 1,335人 10.1%
2019年 12,532人 10,563人 1,806人 3,792人 1,337人 10.70%
2018年 11,742人 10,153人 2,065人 3,678人 1,305人 11.10%
2017年 11,032人 9,416人 1,669人 3,306人 1,231人 11.20%

簿記1級の合格率は低く、8〜10%とされています。

一方で、公認会計士(CPA)の合格率は短答式試験10%〜15%、論文式試験30%〜35%。論文式試験の合格率が高いのは、短答式試験を突破した方なので受験者のレベルが高いからです。

2つの試験の最終的な合格率は同じに見えますが、簿記1級を受験する方には知っておくべき注意点があります。

簿記1級は、相対評価で合否が決められており、上位10%が合格になるよう調整しています。

そのため、公認会計士・税理士志望の方が受験して上位を取っていくので、簿記1級のみを目指す方には狭き門となるでしょう。

4.試験科目で比較

簿記1級 公認会計士(CPA)
試験科目 4科目 7科目

【簿記1級試験内容】

  • 商業簿記
  • 会計学
  • 工業簿記
  • 原価計算

簿記1級は4科目で、商業簿記と会計学で90分、工業簿記と原価計算で90分になっています。

短い試験時間で深い知識が問われるので、正確に素早く問題を解けるようになりましょう。

【公認会計士(CPA)】
短答式試験

  • 財務会計論(簿記・財務諸表論)
  • 管理会計論
  • 監査論
  • 企業法

論文式試験

  • 会計学(簿記・財務諸表論・管理会計)
  • 監査論
  • 企業法
  • 租税法
  • 選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)

公認会計士の短答式試験時間は、財務会計論のみ120分でその他の3科目は60分です。

論文式試験では、試験日が3日間に分かれています。とてもボリュームのある試験なので覚悟が必要でしょう。

1日目

監査論 租税法
100点 満点 100点 満点
大問 2問 大問 2問
10:30-12:30 14:30-16:30
120分 120分

2日目

会計学(管理会計論) 会計学(財務会計論)
100点満点 200点満点
大問5問 大問5問
10:30-12:30 14:30-17:30
120分 180分

3日目

企業法 選択科目
100点 満点 100点 満点
大問 2問 大問 2問
10:30-12:30 14:30-16:30
120分 120分

3日間の試験で力を発揮するには、日頃から規則正しい生活を心がけ体力をつけるなど、試験勉強以外にも必要な要素が多いです。

勉強以外にも自身の体調管理も行えるようにしましょう。

5.試験方式で比較

簿記1級 公認会計士(CPA)
試験方式 記述式 ・マークシート方式(短答式)
・筆記試験(論文式)

簿記1級は記述式の試験です。

記述式と言っても文章を書くのではなく計算して出た数字や単語を書くので構えすぎる必要はないでしょう。

一方で公認会計士は、マークシートと筆記試験の2種類。特に論文式では深い知識と応用力が問われます。文章力にも関わるので、書く練習をする必要があるでしょう。

簿記1級と公認会計士(CPA)どっちを勉強するのがおすすめ?

簿記1級と公認会計士ではそれぞれ難易度や試験内容、取得メリットが異なります。

どちらを勉強すればいいのでしょうか。

  1. 確実に公認会計士を目指している方
  2. 公認会計士取得するか迷っている方

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.確実に公認会計士を目指している方

公認会計士一筋だという方は公認会計士試験の勉強を始めるといいでしょう。

試験内容は簿記1級の試験範囲を全て網羅しています。

公認会計士の勉強を進めていき知識の確認や試験慣れのために簿記1級の試験を使うのが良いかもしれません。

簿記1級は試験範囲がかぶっているものの出題傾向が異なるため個別の対策が必要になります。

スケジュールに余裕があるときに受験するようにしましょう。

2.公認会計士取得するか迷っている方

いきなり難しい公認会計士を目指すのはハードルが高いですよね。

公認会計士はレベルが高く受験するか迷っているという方は簿記1級から学習するのがおすすめです。

まずは簿記1級を学び自分の実力を知りましょう。

簿記1級に合格し会計について、もっと深く学びたい方は公認会計士を目指してみてください。

簿記1級のスキルは企業に重宝されるため、戦力のある貴重な人材になれます。

公認会計士にならずとも、会社員としてキャリアアップを目指せるでしょう。

簿記1級の試験は難易度が高く独学は難しいです。忙しい社会人にはスマホで全ての学習ができるスタディングがおすすめ。

 

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ぜひ、この記事を参考に受験する試験の参考にしてみてください!