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【難関資格】社会保険労務士と簿記1級はどっちがおすすめ?5つの評価軸で徹底比較してみた

「社会保険労務士と簿記1級について知りたい」
「取得メリットは?」
「どっちがおすすめ?」

そんなお悩みにお答えしていきます。

スキルアップのために簿記1級か社会保険労務士どっちを勉強するか迷っていませんか?

それぞれの取得メリットも気になりますよね。

そこで、この記事では

  • 社会保険労務士と簿記1級の概要とメリット
  • 社会保険労務士と簿記1級を5項目で比較
  • 社会保険労務士と簿記1級どっちがおすすめ?
  • 社会保険労務士と簿記1級のダブルライセンスが活きるケース

と、社会保険労務士と簿記1級の勉強を始める前に知っておきたいことを解説します。

ぜひ、この記事を参考に、資格取得を目指してみてください!

社会保険労務士とは!概要をサクッと解説

そもそも社会保険労務士とはどのような資格なのでしょうか。

  1. 社会保険労務士とは
  2. 社会保険労務士の取得メリット

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.社会保険労務士とは

社会保険労務士法に基づいた国家資格。事業の健全な発達と労働者の福祉の向上を手助けする、企業成長の人材に関する専門家です。

労働・社会保険に関する問題や年金の相談など、幅広い業務を行います。

  • 社労士事務所
  • 企業の人事総務部
  • 法律事務所 など

資格を活かして上記のような職場で働く方が多いです。

労働者の正当な権利を守り、多くの人の役に立てるでしょう。

2.社会保険労務士の取得メリット

難易度が高いブランド力のある国家試験なので、取得していると就職や転職に有利です。

社会保険労務士は人事のプロと言えます。独占業務があるので独立開業ができるのも強みの1つです。

初めは会社に属して下積みをし、後に独立するというキャリアプランを立てることができるので将来性が広がるでしょう。

そんな社労士を始めとする人事担当者におすすめの資格については、digireka!HRの「人事担当者におすすめの資格6選」が詳しいです。ぜひ参考にしてみてください!

簿記1級とは!概要をサクッと解説

簿記1級とはどのような資格なのか解説します。

  1. 簿記1級とは
  2. 簿記1級の取得メリット

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.簿記1級とは

簿記1級は社労士とは違い民間資格です。

企業会計に関する法規を踏まえて、経営の管理や分析を行うために求められるレベルとされています。

1級は簿記試験の最高峰のため、経営管理のプロや会計のスペシャリストといえるでしょう。

2.簿記1級の取得メリット

難易度の高い試験のため取得すると社会的価値が高くなります

仕事の幅が広がり、スキルアップにも繋がります。大企業の経理ができるレベルであり、就職や転職に有利です。

現時点で経理職に就いている方は昇格や昇給ができる可能性もあります。

簿記1級に合格すると税理士試験の受験資格が得られます。税理士や公認会計士を目指すのもいいでしょう。

社会保険労務士と簿記1級の試験について5項目で比較

社会保険労務士と簿記1級の試験にはどのような違いがあるのでしょうか?

項目ごとに比較した表を作成しました。

社会保険労務士 簿記1級
勉強時間 1000時間 1000時間
難易度 ・高い
・選択式試験の総得点40点中25点以上、かつ各科目5点中3点以上
・択一式試験の総得点70点中45点以上、かつ各科目10点中4点以上
・高い
・総得点の70%以上かつ1科目ごとの得点が40%以上
合格率 5〜6% 8〜10%
受験資格 制限あり 制限なし
試験内容 ・択一式(80分)と選択式(210分)
・8科目
・90分×2
・4科目

5項目の比較について解説していきます。

  1. 勉強時間で比較
  2. 難易度で比較
  3. 合格率で比較
  4. 受験資格で比較
  5. 試験内容で比較

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1.勉強時間で比較

社会保険労務士 簿記1級
勉強時間 1000時間 500〜1000時間

社会保険労務士の勉強時間は1,000時間ほどかかるとされています。受験科目が多く範囲が広いため、難易度が高く何度も受験する人は少なくありません。

一方、簿記1級は500〜1000時間と言われており、習熟度によって個人で勉強時間が変わります。ある程度知識がついている方は少ない時間で合格を目指せるでしょう。

目安としてはどちらも同じくらいの勉強時間が必要だと言われています。

2.難易度で比較

社会保険労務士 簿記1級
難易度 ・高い

・選択式試験の総得点40点中25点以上、かつ各科目5点中3点以上

・択一式試験の総得点70点中45点以上、かつ各科目10点中4点以上

・高い

・総得点の70%以上かつ1科目ごとの得点が40%以上

社会保険労務士と簿記1級にはどちらにも足切り制度があり、1科目でも基準点に満たないと合格できません

社会保険労務士のほうが基準が多く難易度が高いといえるかもしれません。

どちらもハイレベルな資格なので取得するのは難しいでしょう。

3.合格率で比較

社会保険労務士 簿記1級
合格率 5〜6% 8〜10%

それぞれの試験の過去5回分の受験データは以下の通りです。

【社会保険労務士】

実施年度 申込者数(名) 受験者数(名) 合格者数(名) 合格率(名)
2021年度 50,433 37,306 2,937 7.9%
2020年度 49,250 34,845 2,237 6.4%
2019年度 49,570 38.428 2,525 6.6%
2018年度 49,582 38.427 2,413 6.3%
2017年度 49,902 38,685 2,613 6.8%

参照:社会保険労務士試験の結果について

【簿記1級】

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
159(2021.11.21) 11,389名 9,194名 935名 10.2%
158(2021.6.13) 9,310名 7,594名 746名 9.8%
157(2021.2.28) 7,785名 6,351名 502名 7.9%
156(2020.11.15) 10,078名 8,553名 1,158名 13.5%

参照:1級受験者データ

社会保険労務士と簿記1級は実施回によって異なりますが、どちらも合格率は低い試験です。

上記の一覧を見ると社会保険労務士のほうが合格率が低いことがわかります。

社会保険労務士登録者数は44,063人で、全国的に見ても所有者が少ない貴重な人材といえるでしょう。

4.受験資格で比較

社会保険労務士 簿記1級
受験資格 制限あり 制限なし

社会保険労務士には受験資格があり、以下3条件の1つを満たす必要があります。

  • 大学の単位取得など学歴による受験資格
  • 厚生労働大臣が認めた国家試験に合格するなど試験合格による受験資格
  • 3年以上実務に従事しているなど実務経験による受験資格

受験申し込みの際に受験資格を証明する書類を提出しなければなりません。受験資格については社会保険労務士試験オフィシャルサイトを参考にしてみてください。

一方、簿記1級に制限はなく誰でも受験できます。

受験するまでにかかる費用や手間を考えると、社会保険労務士の方が困難な試験と言えるでしょう。

5.試験内容で比較

社会保険労務士 簿記1級
試験内容 ・択一式(80分)と選択式(210分)
・8科目
・90分×2
・4科目

【社会保険労務士】

試験科目 選択式 択一式
労働基準法・安全衛生法 5点 10点
労災保険 5点 10点
雇用・徴収法 5点 10点
労働保険一般 5点
社会保険一般 5点
健康保険 5点 10点
国民年金保険 5点 10点
厚生年金保険 5点 10点

※労働保険一般と社会保険一般の択一式問題は合計10点

社会保険労務士は8科目と科目数が多くボリュームがあります。

択一式80分、選択式210分の試験になるため、長時間集中して受験しなければいけません。

【簿記1級】

試験科目 時間
商業簿記
会計学
90分
工業簿記
原価計算
90分

簿記1級は商業簿記と会計学、工業簿記と原価計算それぞれ90分の時間指定があります。

合格には合計点の正答率が70%以上かつ各科目40%以上の正解が必要です。

社会保険労務士より短いですが、その分正確に素早く解く必要があるでしょう。

社会保険労務士と簿記1級どっちがおすすめ?目的や適性から判断しよう

社会保険労務士と簿記1級はどちらがおすすめなのでしょうか。

取得目的や自身の適性から判断してみてください。

  1. 数字が得意な方
  2. 法律に興味がある方
  3. 転職で活かしたい方
  4. 独立開業したい方
  5. 税理士になりたい方

5つそれぞれ見ていきましょう。

1.数字が得意な方

数字や計算が好きな方は簿記1級がおすすめです。

簿記の勉強は特殊なスキルが必要なため、向き不向きが別れます。苦手だと感じると合格は難しいですが、好きな方は合格の可能性があるのでチャレンジしてみてください。

2.法律に興味がある方

保険や労務管理などに関する専門知識を学びたい方は社会保険労務士がおすすめです。

保険や労務分野の法律は毎年変更しているので、勉強し続ける必要があります。好きではないと続けていくのは難しいですね。

そのほかに、社労士は企業のコンサルタントをする場合もあるので、経営に興味がある方にもおすすめの資格です。

3.転職で活かしたい方

資格を使って転職したいと考えている人は簿記がおすすめ。お金に関するさまざまな仕事で活かせる資格です。

  • 営業職
  • 事務職
  • 財務部門
  • 保険業界
  • 金融業界 など

どこでも役立つスキルで汎用性が高いです。

会計のスペシャリストなので、経理職はもちろん知見を活かして企画職に転職できる可能性もあるでしょう。

4.独立開業したい方

将来的に独立したいと考えている人は社会保険労務士がおすすめです。

独占業務が社労士にはありますが、簿記1級にはありません。

社労士になるには、試験に合格し社労士登録をする必要があります。しかし、社労士登録するには試験合格だけでなく、2年間の実務経験または事務指定講習を受けなければなりません。

これらをクリアできれば、社労士として独立開業できるでしょう。

5.税理士になりたい方

税理士になりたい方は簿記1級がおすすめです。

簿記1級は税理士や公認会計士を目指す人が、力試しとして受験する場合があります。実力試しに受験して知識を身に付けましょう。

また、簿記1級を取得すると税理士試験の受験資格が得られます。受験資格が欲しい方も簿記1級を学ぶのが良いでしょう。

社会保険労務士と簿記1級のダブルライセンスが活きるケースとは

社会保険労務士と簿記1級を両方取得するダブルライセンスという道もあります。

給与計算と経理業務を同じ人が兼任している場合が多く、広範囲に業務をこなせるようになります。

会社で重宝される人材になれるので出世しやすいです。

しかし、どちらも難しい試験のため余裕があればチャレンジしてみてください。

両方取りたい方は、社会保険労務士と簿記2級を取得し、可能ならば1級も勉強してみるといいでしょう。

難易度の高い試験のため、通信講座を利用するのがおすすめです。

特にスタディングの通信講座がイチオシ!全てスマートフォンで受講できスキマ時間を有効に使えるため、忙しい社会人でも勉強がしやすいです。

 

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